剣道の防具の名前を完全解説|面・小手・胴・垂の部位名称と覚え方

剣道の防具の名前を完全解説|面・小手・胴・垂の部位名称と覚え方

剣道を始めたばかりだと、面や小手は聞いたことがあっても、面金や物見・胴乳革など細かな名前までは覚えにくいものです。

特に子どもの付き添いをする保護者は、先生や武道具店の説明が専門用語ばかりで戸惑いやすいでしょう。この記事では、剣道の防具4種類の基本名から、面・小手・胴・垂の部位名称・覚え方・購入時の確認ポイントまでを順番にわかりやすく解説します。

目次

剣道の防具は全部で4種類|基本の名前と読み方一覧

剣道の防具は全部で4種類|基本の名前と読み方一覧

剣道の防具は面・小手・胴・垂の4種類です。

ただし現物として並べると、小手は左右で2個あるため、面1・小手2・胴1・垂1の計5点と説明されることもあります。まずは。全体像を押さえると、細かな部位名も覚えやすくなります。

防具名 読み方 主に守る部位
めん 頭部・顔・喉(のど)
小手 こて 手・手首・前腕(ぜんわん)
どう 胸・腹部
たれ 腰・下腹部・大腿部上部(太ももの付け根)

それぞれの特徴を以下で詳しく見ていきます。

面(めん)― 頭部と喉を守る防具

面は、頭部と顔、さらに喉を守る防具です。

存在感が大きく、面金・物見・面布団・突垂など複数の部位で構成されています。打突部位としての『面』と、防具全体としての『面』は同じ言葉でも文脈が異なるため、最初に意味を分けて理解すると混乱しません。

小手(こて)― 手から前腕を守る防具

小手は、手の甲から手首・前腕までを守る防具です。

左右一組で使い、打たれやすい甲の部分は小手頭・腕を包む部分は小手布団と呼ばれます。『甲手』や『籠手』と表記されることもありますが、読み方はどれも『こて』です。

胴(どう)― 胸と腹部を守る防具

胴は、胸と腹部を守る防具です。

硬い本体の胴台と上部の胸で構成され、打突の衝撃を受け止めつつ動きやすさも確保します。見た目が一枚板のようでも、実際は固定用の乳革や胴紐など装着に欠かせない部位が複数あります。

垂(たれ)― 腰と大腿部を守る防具

垂は、腰回りから下腹部・太ももの上部を守る防具です。

前面3枚の大垂と、その裏側左右2枚の小垂で構成され、動きを妨げにくい形で下半身を保護します。名札を付ける位置として覚えている人も多いですが、正式な役割は下腹部周辺の保護です。

面の部位名称一覧|14箇所をわかりやすく解説

面は4種類の防具の中でも部位名が多く、初心者がつまずきやすい防具です。

代表的には、面金・物見・面布団・突垂・面垂・面紐・内輪・天・用心垂・面縁などが挙げられます。店や資料によって数え方に差があり、面縁と面縁革を分けるかどうかで総数が前後する点は押さえておきましょう。

面金(めんがね)― 顔を守る金属格子

面金は、顔の前面を守る金属の格子部分です。

竹刀の直撃を受け止めつつ視界を確保する、面の中核部位といえます。子ども向けでは軽さ・大人向けでは耐久性も重視されやすく、見た目で判別しやすい部位なので最初に覚えると便利です。

物見(ものみ)― 目の位置にあたる部分

物見は、面金の中で目の位置が合う部分です。

ここがずれると前が見えにくくなり、打突や足さばきにも影響します。試着時は、正面を見たときに視界の中心が物見に合うかを確認すると、サイズ選びの失敗を防ぎやすくなります。

面布団(めんぶとん)― 頭部を覆うクッション

面布団は、頭部の側面から後頭部までを覆う厚みのある部分です。

衝撃吸収と装着感に大きく関わり、刺し幅や柔らかさによって使い心地が変わります。先生が『布団の馴染み』と言うときは、この面布団や関連するクッション部の柔らかさを指すことが多いです。

突垂(つきだれ)― 喉を保護する部分

突垂は、喉を守るために面の前下部へ付いた垂れです。

剣道では突きという技があるため、喉の保護は安全面でとても大切です。名前に『突』が入っているので、喉を守る部位だと連想すると覚えやすくなります。

面垂(めんだれ)― 肩と首筋を守る垂れ

面垂は、左右に広がって肩や首筋を守る部分です。

面を横から見たときに広がる板状の部分で、打ち込みの衝撃を逃がす役割もあります。見た目が大きすぎると肩の動きが窮屈になりやすいため、名称だけでなく形の違いも知っておくと選びやすいです。

面紐(めんひも)― 面を固定する紐

面紐は、面を頭に固定するための紐です。

締め方が甘いと物見がずれ、強すぎると痛みや圧迫感が出ます。装着時に先生が頻繁装着時に先生がよく口にする部位なので、実技と結び付けて覚えやすいです。

その他の部位(内輪・天・用心垂など)

面にはそのほかに、顔周りに触れる内輪・頭頂部天・額を補助する用心垂・縁を保護する面縁などがあります。

これらは日常会話で省略されやすい一方、修理や買い替えでは正式名称で説明されることが少なくありません。『顔まわりは内輪、頭の上は天、額の補助は用心垂』の3点だけでも先に整理すると理解が進みます。

小手の部位名称一覧|8箇所を紹介

【図解】小手の部位名称一覧|8箇所を紹介

小手は見た目が手袋に近いため簡単そうに見えますが、実際は細かな名称が多い防具です。

代表的な部位には、小手頭・小手布団・筒・手の内・小手紐・生子・手首・飾り糸などがあります。打突部位と握りに関係する部位を分けて覚えると、稽古でも買い物でも説明が通じやすくなります。

小手頭(こてがしら)― 打突部位となる甲

小手頭は、手の甲を覆う部分で、試合や稽古で打突部位になる場所です。

『小手を打つ』ときの小手は、この小手頭を中心とした上部を指します。打たれる回数が多いので、へたりや型崩れが起きやすく、見た目の傷みも最初に出やすい部位です。

小手布団(こてぶとん)― 前腕を守るクッション

小手布団は、手首から前腕を包む厚手のクッション部です。

衝撃吸収だけでなく、腕の曲げ伸ばしのしやすさにも関わるため、硬すぎても柔らかすぎても扱いにくくなります。面布団と同じく『布団』という語が付くので、守るための厚い部分だとまとめて覚えると整理しやすいです。

筒(つつ)・手の内(てのうち)・小手紐

筒は腕を通す部分・手の内は竹刀を握る手のひら側・小手紐は小手を結ぶための紐です。

この3つは防御よりも操作性や装着感に関わる名称として覚えると理解しやすくなります。手の内は汗や摩耗の影響を受けやすいため、購入時には素材や柔らかさまで確認すると失敗しにくいでしょう。

胴の部位名称一覧|6箇所を解説

胴は構造が比較的わかりやすく、初心者でも名称を整理しやすい防具です。

主な部位は、胴台・胸・胴乳革・胴紐・返しべり・飾りなどで構成されます。見た目の華やかさに目が行きがちですが、名称を知ると装着方法やサイズ確認のポイントも一緒に理解できます。

胴台(どうだい)― 胸腹部を守る本体

胴台は、胴の本体にあたる硬い部分です。

竹刀の打撃を正面で受け止めるため、耐久性と軽さのバランスが求められます。日常会話では単に『胴』と呼ばれますが、胸と区別するときは『胴台』という正式名称が使われます。

胸(むね)・胴乳革(どうちかわ)・胴紐(どうひも)

胸は胴の上部・胴乳革は紐を通す革・胴紐は背中側で固定する紐です。

この3つは見た目の装飾だけでなく、装着の安定性を左右する実用部位でもあります。武道具店で『胸の飾り』『乳革の状態』『胴紐の長さ』と説明されたら、この3名称を思い浮かべれば十分対応できます。

垂の部位名称一覧|5箇所を紹介

【図解】垂の部位名称一覧|5箇所を紹介

垂は構造が比較的単純で、初心者が最初に全体を把握しやすい防具です。

主な部位は、前帯(腹帯)・大垂・小垂・垂紐(垂帯)などです。中央と左右で役割が少し異なるため、名称と位置をセットで覚えることが大切です。

大垂(おおだれ)と小垂(こだれ)

大垂は前面に並ぶ3枚・小垂はその裏側左右の2枚です。

大垂は下腹部を、左右の小垂は脚の付け根周辺を守るイメージで覚えるとわかりやすいでしょう。中央が大きいから大垂、両脇が小さいから小垂という、見た目どおりの名前なので比較的覚えやすい部位です。

垂帯(たれおび)と垂紐(たれひも)

垂帯は腰に巻く帯状部分・垂紐は固定のために結ぶ紐です。

装着が緩いと垂全体が下がり、見た目にも動きにも影響します。『帯は巻くもの、紐は結ぶ』と役割で分けて覚えると、垂の名称は短時間で頭に入ります。

剣道の防具の名前を覚える3つのコツ

剣道の防具の名前を覚える3つのコツ

防具の名前は暗記だけでなく、見る・触る・使うの3つを組み合わせると早く身につきます。

特に初心者は、打突部位と装着に関わる部位から優先して覚えると、稽古中の先生の指示も理解しやすくなります。実践しやすい3つの方法を紹介します。

①:実物を触りながら声に出して覚える

実物を触りながら名前を口に出す方法が、取り入れやすいやり方です。

たとえば面を手に取り『面金・物見・面布団・突垂』と順番に確認すると、位置情報と名称が一緒に記憶されます。3回ほど繰り返すだけでも定着しやすく、紙だけで覚えるより混乱しにくいのが利点です。

②:図解を印刷して繰り返し確認する

図解を見ながら覚える方法は、保護者や初心者に特に向いています。

視覚情報があると、言葉だけでは区別しにくい面垂と突垂・胴台と胸の違いも理解しやすくなります。スマホ保存でも構いませんが、稽古前後に見返しやすい印刷物のほうが反復回数を増やしやすいでしょう。

③:打突部位から優先的に覚える

全部を一気に覚えるより、まずは打突部位から覚えるほうが実用的です。

具体的には、面・小手・胴、そして突きに関係する突垂の順に整理すると、試合や稽古で頻出する用語を先に押さえられます。よく使う言葉から覚えると成功体験が増え、細かな部位名にも自然に関心が広がります。

【保護者向け】子どもに防具の名前を教えるポイント

【保護者向け】子どもに防具の名前を教えるポイント

子どもに防具の名前を教えるときは、正確さよりもまず楽しく反復することが大切です。

難しい漢字を最初から覚えさせようとすると負担になりやすいため、読み方と位置を先に一致させると進めやすくなります。家庭でできる方法を2つ紹介します。

クイズ形式で楽しく覚えさせる方法

子どもにはクイズ形式が取り入れやすい方法です。

『喉を守るところはどこかな』『小手のひもはどれかな』と3問から5問ほど出すだけでも、遊び感覚で覚えられます。正解したら実際に触らせる流れにすると、名称と部位が結び付きやすくなります。

防具の手入れをしながら自然に覚える方法

手入れの時間を学習時間に変えるのも効果的です。

たとえば面紐を結び直しながら名前を言う・手の内を乾かしながら役割を説明するだけでも、自然に語彙が増えます。片付けと暗記を同時に進められるため、忙しい家庭でも続けやすい方法です。

防具購入時に知っておきたい部位名チェックリスト

防具購入時に知っておきたい部位名チェックリスト

防具を買うときは、名前を知っているだけで店員とのやり取りが格段にスムーズになります。

サイズだけでなく、どの部位の感触や長さを確認すべきかがわかるため、失敗しにくくなるからです。防具別に押さえておきたいポイントをまとめます。

面を買うときに確認すべき部位名

面では、物見の位置・面布団の硬さ・面垂の長さ・面紐の締めやすさを優先して確認しましょう。

特に物見が合わない面は視界不良につながるため注意が必要です。以下の4点をチェックしてください。

  • 物見が目線に合うか
  • 面布団が硬すぎないか
  • 面垂が肩の動きを邪魔しないか
  • 面紐を無理なく締められるか

小手・胴・垂を買うときに確認すべき部位名

小手では手の内・胴では胴台と胸・垂では垂帯と垂紐を重点的に見ましょう。

使いやすさは見た目よりも、握りやすさ・結びやすさ・動きやすさで差が出ます。以下の3点を軸に確認しましょう。

  • 小手は手の内の柔らかさと筒の入り方
  • 胴は胴台の幅と胸の当たり方
  • 垂は垂帯の安定感と垂紐の結びやすさ

剣道の防具の名前に関するよくある質問

剣道の防具の名前に関するよくある質問

ここでは、防具の名前について特に質問が多いポイントを簡潔に整理します。

初心者が混同しやすい『数え方』『読み方』『正式名称』を中心に確認しておきましょう。

Q. 剣道の防具は全部でいくつありますか?

A: 基本の種類は4つです。

ただし小手は左右一組なので、実物の数としては5点と説明される場合があります。

Q.『垂』の正しい読み方は『たれ』ですか?

A: はい、剣道防具の『垂』は『たれ』と読みます。

日常では見慣れない漢字ですが、武道具店や道場でも一般的にこの読み方が使われます。

Q. 面の格子部分は何と呼びますか?

A: 面金(めんがね)と呼びます。

顔を守りながら視界も確保する、面の中でも特に重要な部位です。

Q. 小手の打突部位の正式名称は?

A: 一般的には小手頭(こてがしら)と呼ばれます。

手の甲を守る部分で、試合でも稽古でも頻繁に打たれる中心部です。

Q. 防具の名前を英語で言うと?

A: 海外ではMen、Kote、Do、Tareのようにローマ字表記されることが多いです。

無理に直訳するより、日本語名をそのまま覚えておくほうが通じやすい場面も少なくありません。

まとめ|防具の名前を覚えて剣道をもっと楽しもう

剣道の防具は、面・小手・胴・垂の4種類を軸に覚えると整理しやすくなります。

細かな部位名まで理解が深まれば、道場での会話・手入れ・防具選びが一気に楽になります。この記事のポイントをまとめます。

  • 基本は面・小手・胴・垂の4種類
  • 面は部位名が多く、面金や物見から覚えると効率的
  • 小手・胴・垂は打突部位と固定部位を分けて覚える
  • 保護者はクイズや手入れ時間を活用すると教えやすい
  • 購入時は名称を知っていると確認ポイントが見えやすい

まずは今日から、自分の防具を手に取りながら1つずつ名前を声に出して確認してみてください。覚えるほど稽古が楽しくなります。

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