「警視庁剣道ってなぜあれほど強いのか?」「特練員になるにはどうすればいい?」そんな疑問を抱える剣道家や警察志望者は少なくありません。警視庁剣道は明治時代から連綿と続く歴史を持ち、全日本選手権優勝者を数多く輩出してきた日本剣道界の最高峰です。この記事では、特練員制度の仕組みや待遇、採用条件、歴代の名選手まで、警視庁剣道に関するあらゆる情報を徹底解説します。
警視庁剣道の基本データ【30秒でわかる早見表】

警視庁剣道の全体像を把握するために、まず基本的なデータを早見表形式でまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 警視庁剣道部(術科特別訓練員・剣道) |
| 活動拠点 | 警視庁術科センター内道場(東京都江東区) |
| 特練員数(概算) | 男女合計で約100名前後(全国の警察全体では194名規模) |
| 全日本剣道選手権優勝実績 | 内村良一3回・竹ノ内佑也2回など多数 |
| 全国警察剣道選手権(直近) | 令和7年度 男子優勝:星子啓太 準優勝:加納誠也(警視庁が1・2位独占) |
| 所属組織 | 警視庁教養課・機動隊 |
| 主な指導者 | 原田悟師範(教士八段) |
警視庁剣道部は警視庁術科センター(東京都江東区)を主な活動拠点とし、経験豊富な指導者陣のもとで日々稽古に励んでいます。
全国警察剣道選手権大会・全日本剣道選手権大会・世界剣道選手権など、あらゆる舞台で優秀な成績を収め続けており、日本剣道界の最高峰として広く認知されています。
道場所在地・特練員数・全日本優勝回数
警視庁剣道部の練習拠点は、東京都江東区にある警視庁術科センター内の道場です。
この施設は全国警察剣道選手権大会の会場としても使用されるほどの規模を誇り、全国の警察官がここを目標に稽古に励んでいます。
特練員数については、全国の都道府県警察と皇宮警察を合わせた剣道特練員は男子108名・女子86名(令和元年度データ)とされており、そのうち警視庁は最大規模の組織として多くの特練員を擁しています。
全日本剣道選手権における警視庁所属選手の優勝回数は、内村良一選手が3回(2006年・2009年・2013年)、竹ノ内佑也選手が2回(2014年・後年)など、歴史的に高い実績を誇ります。
令和6年度の主要実績として、世界剣道選手権男子団体優勝・全日本剣道選手権優勝・全日本剣道女子選手権優勝・全国警察剣道選手権男子個人優勝など、国内外で圧倒的な成績を残しています。
現監督・師範の情報
2026年現在、警視庁剣道部を指揮する中心的な指導者は原田悟師範(教士八段)です。
原田師範は全国警察剣道大会での8年ぶりの王座返り咲きを達成した実績を持ち、チームの戦術刷新と選手強化に大きく貢献しています。
警視庁には師範・コーチとして現役引退後のOB選手が指導に携わるケースが多く、七段・八段以上の高段者が技術面・精神面ともに選手を鍛え上げています。
また、かつては西川清紀氏が主席師範を務め、全日本選手権3回優勝という輝かしい実績を持つ同氏のもとで数多くの名選手が育ちました。
警視庁特練の指導体制は、技術指導と精神教育を両立させた正剣の文化を重視する点が特徴で、試合前後の所作や剣道の形にもこだわった指導が行われています。
警視庁剣道はなぜ強い?圧倒的な実力を支える3つの理由

警視庁剣道が他の都道府県警や実業団を圧倒し続けるには、明確な理由があります。
単に選手が強いというだけでなく、制度・人材・伝統という3つの柱が有機的に組み合わさることで、日本最強クラスの剣道チームが形成されています。
理由①|特練制度による「剣道専念」環境
警視庁の強さの最大の源泉は、術科特別訓練員(特練)制度にあります。
特練員に選ばれた警察官は、通常の警察業務を行わずに1日の大半を剣道の稽古に充てることができるという、他の職場では考えられない環境が整っています。
実業団剣道の場合、稽古は週2日程度・1回1〜2時間が一般的ですが、警視庁特練では週の半数以上が稽古日であり、1日2〜3部練習を行う場合もあります。
この圧倒的な稽古量の差が、警視庁剣道の技術レベルを他と一線を画するレベルに引き上げています。
また、機動隊所属という立場上、突発的な事件・事故が発生した際には即座に対応する義務がありますが、それ以外の時間は剣道に完全集中できる環境が確保されています。
理由②|全国からトップ剣士が集結する採用力
警視庁剣道部には、毎年全国の剣道強豪校・有名大学剣道部から優秀な選手が集まってきます。
その背景には、剣道界にプロリーグが存在しないという事情があります。
大学卒業後も剣道の最高峰を目指すトップ選手にとって、警察官という安定した身分を得ながら剣道に専念できる警視庁は理想的な就職先となっています。
筑波大学・国士舘大学・明治大学・日本体育大学・中央大学など、剣道の名門大学の主力選手が警視庁への入庁を選ぶケースが多く、常に国内トップクラスの人材が揃っています。
特に全日本学生選手権出場経験者や、インターハイ・全国高校選手権での実績を持つ選手が集まることで、チーム全体の競技レベルが自然と高い水準に保たれています。
理由③|明治から続く伝統と指導体系
警視庁と剣道の関係は明治時代にまで遡ります。
明治10年(1877年)の西南の役において、警視庁抜刀隊の活躍が警察に剣道が採用される発端となりました。
明治12年(1879年)には巡査教習所に道場が開設され、「警視流木太刀形」が制定されるなど、警察組織と剣道の結びつきは歴史的・制度的に確立されてきました。
140年以上にわたる伝統の中で、技術・精神両面にわたる指導体系が世代から世代へと受け継がれており、OBが指導者となって後進を育てるサイクルが確立されています。
「正しい剣道」を追い求める独自の文化として、近年主流であった『短い面垂』を廃止したり、剣道の形にこだわった指導を行うなど、伝統を重んじる姿勢が現代にも息づいています。
警視庁剣道「特練」とは?制度の仕組みをわかりやすく解説

特練制度を理解することは、警視庁剣道の強さの秘密を知る上で欠かせません。
ここでは、特練員の身分・待遇から日常スケジュール、引退後のキャリアまでをわかりやすく解説します。
特練員の身分と待遇(給与・福利厚生)
特練員は正規の警察官(地方公務員)としての身分を持ちます。
給与は通常の警察官と同じ給与体系が適用され、東京都の警察官給与表に基づいて支払われます。
初任給は採用区分によって異なりますが、一類(大卒程度)採用の場合、月給は約22〜23万円台(各種手当含む)からスタートし、経験年数に応じて昇給していきます。
福利厚生については、住宅手当・扶養手当・通勤手当などの各種手当のほか、警察官共済組合による充実した医療・年金制度が利用できます。
また、機動隊に所属する特練員には機動隊手当(特殊勤務手当)が支給されるため、一般の警察官と比較して若干の上乗せがある場合もあります。
公務員としての安定した身分と充実した福利厚生は、剣道に専念したいトップ選手にとって大きな魅力となっています。
特練員の1日のスケジュール
特練員の1日は、剣道の稽古を軸に構成されています。一般的なスケジュールの目安は以下の通りです。
- 午前(9:00〜12:00頃):素振り・打ち込み稽古・地稽古などの第1部練習。基本技術の反復が中心。
- 午後(13:00〜17:00頃):第2部練習。実践形式の稽古や特定技術の強化練習。他県警や大学との合同稽古(出稽古)もこの時間帯に行われることが多い。
- 夕方以降:自主練習・映像分析・体力トレーニングなど。
警視庁術科センターには強豪の実業団チームや大学剣道部が出稽古に訪れることも多く、日常的に全国トップレベルの稽古相手と練習できる環境が整っています。
ただし、特練員は機動隊員としての顔も持つため、管轄内で重大事案が発生した際は稽古を中断して即座に任務に就くことになります。
特練員のキャリアパス(現役〜引退後)
特練員としての現役期間は、一般的に20代〜30代前半が中心です。
現役を引退した後は、大きく3つのキャリアパスがあります。
- 通常の警察業務へ移行:刑事部・交通部・地域部など、警察の各部門で通常の警察官として働く。経験・資格を活かしてキャリアアップを目指す道。
- 術科指導者として残留:コーチ・師範として後輩特練員の指導にあたる。剣道の段位や経験を直接活かせるポジション。
- 道場主・指導者として独立:警察を退職後に道場を開設したり、剣道連盟の指導者として活動するケースもある。
警視庁はセカンドキャリアが充実していることも特徴で、剣道を活かした術科指導者のポジションのほか、数多くの職種から自分のやりたい仕事に就くことができます。
内村良一氏のように引退後も指導者として活躍するOBは多く、警視庁剣道部と日本剣道界の発展を長期にわたって支えています。
警視庁剣道の特練員になるには?5つのステップで解説

警視庁剣道の特練員になるまでの道筋は複数ありますが、最も一般的なルートを5つのステップで解説します。
夢を実現するためには、早い段階から各ステップに向けた準備を進めることが重要です。
ステップ①|警察官採用試験に合格する
まず最初のステップは、警視庁警察官採用試験への合格です。
採用試験は警視庁採用情報公式サイトで最新情報が確認できます。
採用区分は以下の3種類です。
- 一類(大学卒業程度):大学卒業以上または同等の学力が求められる。
- 二類(短大卒業程度):短大・専門学校卒業程度の学力。
- 三類(高校卒業程度):高校卒業以上の学力。
試験内容は筆記試験・体力検査・面接・身体検査などで構成されており、剣道の段位やスポーツ実績は採用成績に加点される場合があります。
特に剣道・柔道などの武道枠での採用も一部行われており、全国規模の大会で優秀な実績を持つ選手は採用において有利になります。
年齢制限は採用区分によって異なりますが、一般的に30代前半までが上限の目安とされています(最新の詳細は公式サイトで確認してください)。
ステップ②|警察学校で基礎訓練を受ける
警察官として採用された後は、警察学校での基礎訓練が必須となります。
警察学校では法学・刑事訴訟法などの学科教養のほか、柔道・剣道などの術科訓練、体力訓練、礼儀作法など、警察官として必要な総合的な教養を習得します。
訓練期間は採用区分によって異なりますが、一類採用の場合は約6ヶ月間、三類採用の場合は約10ヶ月間が目安です。
なお、剣道の実力が特に高い選手については、採用後すぐに武道小隊(特練)に配属されるケース、または警察学校入校を剣道活動に支障のないタイミングに調整するケースもあります。
警察学校での生活は全寮制が基本であり、厳しい規律のもとで心身を鍛え、警察官としての基盤を築きます。
ステップ③|術科訓練員選抜試験を受ける
警察学校を卒業して各部署に配属された後、剣道特練員になるためには術科特別訓練員(特練員)の選抜を経る必要があります。
選抜の方法は主に以下の2通りです。
- ①採用時の武道枠で選ばれる:採用段階から剣道の実力を評価され、入庁直後から特練員として活動するルート。最も直接的な道。
- ②採用後に実力が認められて異動になる:通常の警察業務を経た後、稽古や大会実績を通じて実力を認められ、特練部門に異動するルート。
選抜基準は非公開の部分も多いですが、全国大会での実績・段位・体力・警察官としての素養が総合的に評価されます。
枠は非常に競争が激しく、全国から集まるトップ選手の中で選ばれる必要があるため、高い実力と継続的な実績が不可欠です。
ステップ④|特練員として稽古に専念する
特練員に選ばれると、警視庁術科センター内の道場を拠点に、剣道の稽古に専念する生活が始まります。
特練員は機動隊員としての身分を持ちながら、1日のほとんどを剣道の稽古に充てることができます。
稽古は午前・午後の2部または3部制で行われることが多く、基本技術の反復から実践的な地稽古、他チームとの合同稽古まで多岐にわたります。
また、全国警察大会・全日本剣道選手権など主要大会への出場準備としての強化合宿や遠征稽古も行われます。
特練員同士の稽古はもちろん、他県警察や大学剣道部との合同稽古も積極的に取り入れられており、多様なスタイルへの対応力が磨かれます。
ステップ⑤|全国大会で結果を出し続ける
特練員として活動を続けるためには、大会で結果を出し続けることが求められます。
警視庁特練員が目標とする主な大会は以下の通りです。
- 全国警察剣道選手権大会(個人戦・時間無制限1本勝負)
- 全国警察剣道大会(団体戦・1部〜3部制)
- 全日本剣道選手権大会(各都道府県予選を勝ち抜いた代表による個人戦)
- 全日本剣道女子選手権大会(女性特練員が対象)
- 世界剣道選手権大会(3年に1度開催の国際大会)
特練員は剣道の修練を業務の一部として行える一方、結果を求められる厳しい立場でもあります。
継続的に高い実績を残すことが、特練員としての地位維持と警視庁剣道部の強さの維持につながります。
警視庁剣道に求められるレベルとは?採用基準を解説

「自分のレベルで警視庁剣道を目指せるのか?」という疑問を持つ方のために、採用基準と求められる実力レベルを詳しく解説します。
段位の目安(四段〜五段以上が基本)
警視庁剣道特練員に求められる段位の目安は、四段〜五段以上とされています。
特練員として活躍している選手の多くは大学卒業時点で既に四段以上を取得しており、30代のベテラン特練員は六段・七段を有するケースも珍しくありません。
全日本剣道連盟の段位審査において、四段は『剣道の基本を修得し、技倆秀なる者』とされており、相当な実力が必要です。
段位だけでなく、審査における剣道の質(正剣・所作)も重視されるため、試合に特化した剣道だけでなく総合的な剣道力が求められます。
大会実績の目安(全国大会出場経験)
段位に加えて、全国大会での実績が採用・選抜において非常に重視されます。
目安となる実績レベルは以下の通りです。
- 全日本学生剣道選手権大会への出場経験(ベスト8以上が理想)
- インターハイ(全国高等学校総合体育大会)や全国高校選手権での上位入賞
- 全日本剣道選手権大会の都道府県予選での入賞経験
- 国体(全国スポーツ大会)剣道競技への出場経験
警視庁で活躍している特練員の多くは、全日本学生選手権出場レベル以上の実力を持つ選手で構成されています。
ただし、段位・実績が基準に届かなくても、採用後の活躍や成長によって特練員に選ばれる道も閉ざされていません。
剣道以外に見られるポイント
警視庁特練員の採用・選抜では、剣道の実力や実績だけでなく、警察官としての素養も重要な評価ポイントとなります。
- 体力・身体能力:体力検査で一定水準以上が求められる(走力・筋力・柔軟性など)。
- 精神力・メンタル:試合でのプレッシャーへの対応力や、困難を乗り越える精神的強さ。
- 礼儀・協調性:剣道の礼法を体現する品格と、チームスポーツにおける協調性。
- コミュニケーション能力:警察官として市民と接する際に必要な社会性。
- 法的知識・倫理観:警察官としての職務に必要な基本的な法律知識と高い倫理観。
剣道が強いだけでなく、警察官として信頼される人物であることが警視庁特練員には求められているのです。
警視庁剣道の歴代有名選手と輝かしい実績

警視庁剣道は数多くのレジェンド選手を輩出してきました。
ここでは全日本剣道選手権での成績と、特に知っておくべき名選手たちを紹介します。
全日本剣道選手権での成績一覧
全日本剣道選手権大会における警視庁所属選手の主な優勝実績をまとめます。
| 選手名 | 優勝年度 | 備考 |
|---|---|---|
| 内村良一 | 2006年(第54回)・2009年(第57回)・2013年(第61回) | 3回優勝のレジェンド。熊本県出身、九州学院高校OB |
| 竹ノ内佑也 | 2014年(第62回)・別途2回目優勝 | 史上最年少21歳5ヶ月での優勝記録保持。筑波大学在籍中に初優勝 |
| 遠藤正明 | 1985年(昭和60年)全国警察剣道選手権 | 警視庁所属七段選手として活躍 |
| 星子啓太 | 令和7年度(2025年)全国警察剣道選手権 | 2連覇・通算3度目の優勝 |
全日本剣道選手権歴代優勝者のうち警察官出身者が非常に多いことは剣道界では広く知られており、警視庁はその中でも特に高い存在感を示してきました。
詳細な歴代優勝者一覧は全日本剣道連盟公式サイトで確認することができます。
知っておくべきレジェンド剣士5選
警視庁剣道の歴史に名を刻んだ5人のレジェンド剣士を紹介します。
①内村良一(うちむら りょういち)
全日本剣道選手権3回優勝(2006・2009・2013年)を誇る、現代剣道界を代表するレジェンド。熊本県・九州学院高校出身で、その力強い剣道スタイルは多くの後進に影響を与えました。
②竹ノ内佑也(たけのうち ゆうや)
史上最年少(21歳5ヶ月)での全日本剣道選手権優勝記録保持者。筑波大学在学中に初優勝を果たした後、警視庁に入庁し特練員として活躍。そのスピードと鋭い技で剣道界に衝撃を与えました。
③西川清紀(にしかわ きよのり)
かつて警視庁の主席師範を務め、全日本選手権での優勝経験も持つ指導者。現役時代の実績と指導力で警視庁剣道の基盤を作り上げた重要人物です。
④星子啓太(ほしこ けいた)
令和7年度(2025年)全国警察剣道選手権で2連覇・通算3度目の優勝を達成。鋭い面技と安定したメンタルを武器に、現警視庁剣道部のエースとして活躍。
⑤遠藤正明(えんどう まさあき)
昭和60年(1985年)全国警察剣道選手権大会を警視庁所属七段として優勝。警視庁剣道の伝統を担った昭和の名選手です。
警視庁剣道の試合を観戦する方法

警視庁剣道部の選手が出場する試合は、剣道ファンにとって最高の観戦体験となります。
主要な大会と観戦・見学の方法について解説します。
観戦できる主要大会リスト
警視庁剣道部の選手が出場する主な観戦可能な大会は以下の通りです。
| 大会名 | 開催時期 | 会場 | 種別 |
|---|---|---|---|
| 全国警察剣道選手権大会 | 例年9月頃 | 日本武道館・警視庁術科センター等 | 個人戦 |
| 全国警察剣道大会 | 例年10月頃 | 警視庁術科センター等 | 団体戦(1部〜3部) |
| 全日本剣道選手権大会 | 例年11月頃 | 日本武道館(東京) | 個人戦 |
| 東京都剣道大会 | 例年2月頃 | 東京武道館(足立区) | 個人・団体 |
| 全日本剣道女子選手権大会 | 例年10〜11月 | 日本武道館 | 女子個人戦 |
各大会の詳細・開催日程・会場情報は全日本剣道連盟公式サイトで随時更新されています。
大会によっては事前申込みや観戦券の取得が必要な場合があるため、参加前に公式情報を必ず確認してください。
道場見学は可能か?申請方法を解説
警視庁術科センター内の道場は一般の方の自由見学は基本的に認められていません。
警察施設内の道場という性質上、セキュリティの観点から一般公開は制限されています。
ただし、以下のような場合には稽古・施設を見学できる可能性があります。
- 警視庁が主催・協賛する公開イベント:剣道の普及啓発イベントや警察フェスティバルなど。
- 出稽古・合同稽古の機会:大学剣道部や実業団チームが出稽古に招待されるケースがあり、有力チームや個人が申請するルートもある。
- 採用説明会:警視庁の採用イベントで、術科センターを見学できる機会がある場合がある。
見学・出稽古を希望する場合は、警視庁職員採用サイトや剣道連盟を通じた問い合わせが一般的な方法です。
警視庁剣道と他県警・実業団の比較ポイント

警視庁剣道の特徴を理解するには、他の強豪チームと比較することが有効です。
大阪府警・愛知県警との違いと、実業団剣道という選択肢についても詳しく見ていきましょう。
大阪府警・愛知県警との違い
警視庁・大阪府警・愛知県警は、日本の警察剣道界における3大強豪チームとして知られています。
| 比較項目 | 警視庁 | 大阪府警 | 愛知県警 |
|---|---|---|---|
| 剣風の特徴 | 正剣・形にこだわる品格重視のスタイル | フィジカルを活かした豪快な打突力 | 堅実な攻防と組織的な団体戦 |
| 全国警察大会実績 | 2022年に8年ぶり優勝、歴代多数の優勝 | 2010年代に3連覇達成・近年も上位常連 | 上位常連の強豪チーム |
| 指導者の特色 | 全日本選手権優勝経験者OBが多い | 寺本将司氏など元日本代表が指導 | 東海地区の剣道文化を継承 |
| 拠点施設 | 警視庁術科センター(江東区) | 大阪府警本部敷地内道場 | 愛知県警本部 |
警視庁は「正剣」を追い求める伝統的な文化が特徴で、剣道の美しさ・品格を重視した指導が行われています。
大阪府警は近年の全国警察大会で複数回の優勝を果たし、特にフィジカルを活かしたダイナミックな剣道スタイルが評価されています。
実業団剣道という選択肢との比較
剣道を続ける進路として、警察特練と実業団剣道はよく比較されます。それぞれの特徴を整理します。
| 比較項目 | 警視庁(警察特練) | 実業団剣道 |
|---|---|---|
| 稽古時間・頻度 | 週の半数以上・1日2〜3部練も可能 | 週2日程度・1回1〜2時間が目安 |
| 雇用形態・身分 | 地方公務員(正規職員) | 企業・官公庁の正規従業員 |
| 業務内容 | 基本は剣道稽古(機動隊員としての待機義務あり) | 本業が中心で剣道は余暇・部活扱い |
| 競技レベル | 全国トップレベルの選手が集結 | 企業によってレベル差が大きい |
| 引退後のキャリア | 警察業務・術科指導・昇任試験でキャリアアップ | 本業の社内キャリアアップが中心 |
剣道により多くの時間を投資し、最高レベルの競技生活を送りたいという選手には、警視庁の特練員制度が最適な選択肢といえます。
一方、剣道と本業の両立を望む、または特定の企業・業界でキャリアを積みたいという選手には実業団も魅力的な選択肢です。
警視庁剣道に関するよくある質問(FAQ)

警視庁剣道について、読者からよく寄せられる疑問をQ&A形式で解説します。
Q. 女性でも特練員になれますか?
Q. 女性でも特練員になれますか?
A: はい、なれます。警視庁には女性剣道特練員も在籍しており、全国警察剣道選手権大会(女子の部)や全日本剣道女子選手権大会に出場しています。令和6年度には全日本剣道女子選手権大会で警視庁所属選手が優勝しており、女性特練員も高いレベルで活躍しています。
Q. 特練員を辞めたらどうなりますか?
Q. 特練員を辞めたらどうなりますか?
A: 特練員を退いた後は、通常の警察業務(刑事・交通・地域等)に配属されます。警察官としての身分は継続されるため、仕事を失う心配はありません。優秀な選手は術科指導者・コーチ・師範として道場に残るケースもあり、昇任試験を受けてキャリアアップする道も開かれています。
Q. 他県警から警視庁への移籍は可能ですか?
Q. 他県警から警視庁への移籍は可能ですか?
A: 都道府県警察は各都道府県の地方公務員であるため、基本的に他県警からの転籍は容易ではありません。他県警から警視庁に移るには、一度退職して警視庁の採用試験を受け直す必要があります。ただし、試験での武道実績評価や採用担当者との事前相談を通じてルートを探ることは可能です。
Q. 年齢制限はありますか?
Q. 年齢制限はありますか?
A: 警視庁警察官採用試験には年齢制限があり、採用区分によって上限が異なります。警視庁の一般的な採用年齢の上限は概ね30代前半程度(36歳前後)が目安ですが、正確な制限は年度によって変わるため、必ず警視庁採用FAQで最新情報を確認してください。
Q. 大学剣道部出身でないと難しいですか?
Q. 大学剣道部出身でないと難しいですか?
A: 警視庁特練員の多くが大学剣道部出身者であることは事実ですが、高校卒業後に警察官採用試験を受け、その後の活躍によって特練員に選ばれた事例も存在します。重要なのは最終学歴よりも剣道の実力と試合実績です。高校時代にインターハイで上位に入賞するような実力があれば、大学を経ずとも道は開かれています。
まとめ|警視庁剣道を目指すなら今すぐやるべきこと
警視庁剣道の強さの秘密と特練員になるための方法について、詳しく解説してきました。
最後に、この記事の要点と今すぐ取り組むべきアクションをまとめます。
- 警視庁剣道が強い理由は3つ:特練制度による剣道専念環境・全国トップ選手の集結・明治から続く指導伝統の3点が強さの根源。
- 特練員への道は警察官採用から:まず警視庁の警察官採用試験に合格することが最初のステップ。武道枠での採用も積極的に活用しよう。
- 求められる実力は全国大会レベル:四段〜五段以上の段位と全国大会出場実績が採用・選抜の目安。学生時代からの実績作りが重要。
- 剣道以外の素養も不可欠:体力・礼儀・精神力・協調性など、警察官としての人間性も評価される。
- 引退後のキャリアも充実:通常業務への移行・術科指導者・昇任試験など、長期的なキャリアビジョンが描ける環境。
警視庁剣道特練員を目指すなら、今すぐ以下のアクションを始めましょう。
- 段位の取得・昇段を計画する:目標は四段〜五段。計画的に審査を受け、段位を積み上げよう。
- 全国大会での実績を積む:学生時代・社会人として、全国規模の大会への出場・入賞実績を作る。
- 警視庁採用情報を定期的にチェックする:警視庁職員採用サイトをブックマークし、採用スケジュールを把握する。
- 体力強化を続ける:剣道の稽古だけでなく、体力検査を見据えた基礎体力トレーニングも並行して行う。
日本最高峰の剣道環境と安定した公務員としての生活を両立できる警視庁剣道特練員。
夢の実現に向けて、今日から一歩一歩着実に前進していきましょう。


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