「面のあの金属部分、何て名前だっけ?」「甲手と小手、どちらが正しい表記?」剣道を始めたばかりの方や、防具の手入れ・修理を検討している方なら、こうした疑問を持つのは当然です。防具の部位名称を正確に知ることは、正しいケアや購入時のコミュニケーションにも直結します。この記事では、面・甲手・胴・垂の4点防具について、各パーツの正式名称・読み方・役割を図解付きでわかりやすくまとめました。初心者から有段者まで、ぜひ保存版としてご活用ください。
【図解】剣道防具の名前一覧|4点防具の全体像を確認しよう

剣道防具の全体像をつかむには、まず「4点防具」という構成を理解することが大切です。

剣道では頭部・手首・胴体・腰まわりを守るため、それぞれ専用の防具を装着します。これらを総称して「剣道具(けんどうぐ)」と呼びます。
剣道防具とは?面・甲手・胴・垂の基本
剣道防具(剣道具)は、面(めん)・甲手(こて)・胴(どう)・垂(たれ)の4種類で構成されます。
- 面(めん):頭部・顔面・喉を守る防具。竹刀の打突から最も重要な部位を保護します。
- 甲手(こて):手首から指先を守る防具。竹刀操作の際の柔軟性と耐衝撃性が求められます。
- 胴(どう):胸部・腹部を守る防具。竹製またはファイバー製の胴台が打撃を受け止めます。
- 垂(たれ):腰まわり・大腿部を守る防具。腰に巻き付けて装着します。
これら4点に加え、実際の稽古では道着(剣道衣)・袴・手ぬぐい(面タオル)なども一式として扱われます。
参考:剣道防具(面・甲手・胴・垂)の基礎知識・付け方・選び方
防具一式の正式名称と読み方
防具の正式名称は「剣道具(けんどうぐ)」です。一般的に「防具(ぼうぐ)」と呼ばれることが多いですが、全日本剣道連盟の規定では「剣道具」が正式な呼称とされています。
| 防具名 | 読み方 | 主な保護部位 |
|---|---|---|
| 面 | めん | 頭部・顔面・喉 |
| 甲手(小手・籠手) | こて | 手首・手・前腕 |
| 胴 | どう | 胸部・腹部 |
| 垂 | たれ | 腰まわり・大腿部 |
「甲手」は「こて」と読みますが、漢字表記は「甲手」「小手」「籠手」の3種類が存在します。詳しくは後述の甲手セクションで解説します。
参考:剣道防具(剣道具)の名称一覧 – KENDO PARK
面(めん)の部位名称と役割【図解付き】

面は剣道防具の中でも最も複雑な構造を持ち、多くのパーツで構成されています。各部位の名称を正確に覚えることで、修理や購入の際にスムーズにコミュニケーションが取れます。

面の構造と主要パーツ一覧
面を構成する主要パーツを一覧にまとめました。それぞれの名称と位置関係を確認しましょう。
- 面布団(めんぶとん):頭頂部から側頭部を覆う綿製の保護パーツ。刺し目(刺繍の縫い目)の細かさが品質の指標になります。
- 面金(めんがね):顔面前方を守る金属製の格子状パーツ。素材や形状に種類があります。
- 物見(ものみ):面金の目の位置に対応する開口部。視界を確保する重要な部分です。
- 突垂(つきだれ):喉・鎖骨部分を保護する垂れ下がったパーツ。
- 内輪(うちわ):面の内側のフレーム部分で、顔との間にクッションを作ります。
- 面縁(めんぶち)・面縁革(めんぶちかわ):面布団の外周を縁取るパーツ。
- 面紐(めんひも):面を頭部に固定するための紐。6尺・7尺の長さ規格があります。
- 面乳革(めんちちかわ):面紐を通すための小さな革パーツ。消耗しやすい部位です。
参考:剣道防具(剣道具)の名称一覧 – KENDO PARK
面金(めんがね)の種類・素材・読み方
面金の正しい読み方は「めんがね」です。「めんきん」と読む方もいますが、剣道界では「めんがね」が一般的に使われています(FAQ項目でも詳しく解説します)。
面金の主な種類と素材は以下の通りです。
| 種類 | 素材 | 特徴 |
|---|---|---|
| ジュラルミン面金 | ジュラルミン(アルミ軽合金) | 現代の主流素材。軽量で強度があり、入門者から上級者まで広く使用される |
| チタン面金 | チタン・オールチタン | 最軽量・高強度。上級者・試合用に人気 |
| ステンレス面金 | ステンレス鋼 | 錆びにくい。重量があるため現在は少数派 |
また、面金の目の形状(横一線型・V字型など)や、横桟の間隔(物見部の横金間隔)も安全性に関わる重要なポイントです。なお、横金は通常14本(少年用は13本)で構成されています。
面布団・突垂・内輪の名称と機能
面布団(めんぶとん)は、頭頂部・側頭部・後頭部を包み込むように保護する綿製のクッションパーツです。布団の厚みと刺し目の細かさ(手刺・機械刺の違い)が品質に直結します。一般的に手刺防具の方が細かく仕立てられており、耐久性・フィット感に優れます。
突垂(つきだれ)は、面の下部から垂れ下がり、喉・鎖骨周辺を守るパーツです。剣道の有効打突部位である「突き」の打撃を受け止める重要な役割を果たします。
内輪(うちわ)は、面布団の内側に取り付けられたリング状のフレームで、顔面と面金・面布団の間に適切な空間を確保します。フィット感と衝撃吸収に大きく影響します。

面紐・面乳革など消耗しやすい部位
面の中でも特に消耗しやすいパーツとして、面紐(めんひも)と面乳革(めんちちかわ)が挙げられます。
- 面紐(めんひも):面を頭に固定するための細長い紐。稽古や試合を重ねるうちに切れやすくなるため、予備を常備しておくのがおすすめです。長さは6尺(約180cm)と7尺(約210cm)が主流で、少年用には6尺、中学生以上には7尺が一般的です。なお、全日本剣道連盟の試合規則では面紐の長さは結び目から40cm以内と定められています。
- 面乳革(めんちちかわ):面紐を通す小さな革製リング。破れやすく、修理の頻度が高い消耗品です。乳革が切れると面紐が外れて危険なため、定期的な点検が必要です。
- 顎ゴム(あごごむ):内輪の下部についている顎当て用のゴムパーツ。面のフィット感を調整します。
これらの消耗品は、剣道具専門店やオンラインショップで単品購入が可能です。参考:防具グッズ 商品一覧 / 全日本武道具
甲手・小手(こて)の部位名称と役割【図解付き】

甲手は手首から指先を保護する防具で、竹刀を正確に操作するための柔軟性と、打突を受け止める耐久性の両立が求められます。

甲手の構造と主要パーツ一覧
甲手を構成する主要パーツを一覧で確認しましょう。
-
- 小手頭(こてがしら):拳部分を保護する球状のパーツ。打突を直接受ける最重要部位です。
-
- ケラ(生子/なまこ):小手頭と筒の間にある盛り上がったパーツ。衝撃吸収を高めるための保護部位です。1段・2段の種類があります。
-
- 小手布団(こてぶとん):前腕(腕部分)の打突部位を覆うクッションパーツ。衝撃を吸収し、前腕を保護します。
-
- 筒(つつ):小手頭と小手布団の間の、手首部分を覆うパーツ。
- 雪輪(ゆきわ):親指と人差し指の間や指先など、竹刀の鍔が当たりやすい部分を補強するために縫い付けられた革。
- 手の内(てのうち):掌(てのひら)側の握り部分。素材によって操作感が大きく変わります。
- 小手紐(こてひも):甲手を腕に固定するための紐。
「甲手」と「小手」どっちが正しい?表記の違い
剣道防具の「こて」は、「甲手」「小手」「籠手」の3種類の漢字表記が存在します。
| 表記 | 読み方 | 主な使用場面 |
|---|---|---|
| 小手(こて) | こて | 剣道の有効打突部位の呼称として一般的 |
| 甲手(こて) | こて | 防具そのものを指す際によく使われる |
| 籠手(こて) | こて | 武具・武道具の正式な漢字表記として使用 |
全日本剣道連盟の試合・審判規則では「小手(こて)」が有効打突部位の名称として使用されています。一方、防具そのものを指す場合は「甲手」「籠手」が使われることも多く、どちらも正しい表記と言えます。
実際の剣道教室や武道具店では「小手」「甲手」どちらも通じますので、状況に応じて使い分けて問題ありません。
手の内(てのうち)の素材と名称
手の内(てのうち)は、甲手の掌側(竹刀を握る部分)に使用される素材・パーツの名称です。竹刀操作の感覚に直結するため、素材選びが非常に重要です。
- 鹿革(かわ):伝統的な高級素材。滑らかな握り心地と通気性が特徴。高段者や試合用に人気。
- 合成皮革(ごうせいひかく):鹿革に比べてコストが低く、耐久性も高め。入門者向けに多く採用。
- クロス(布地):通気性に優れ、夏場の使用に向いている。柔軟性が高く竹刀操作がしやすい。
手の内の素材は「滑りにくさ」「耐久性」「通気性」のバランスで選ぶのが基本です。
甲手頭・筒・ケラの役割と名称
甲手頭(こてがしら)は、小手の最も重要な保護部位で、拳全体を球状に覆います。竹刀の打突が直接当たる部分であるため、内部に綿や特殊素材が詰め込まれており、衝撃吸収性が求められます。
筒(つつ)は、小手頭と小手布団の間にある手首部分を覆うパーツです。長さと硬さのバランスが、手首の動きやすさに影響します。
ケラ(生子・なまこ)は小手頭と筒の間にある盛り上がった保護パーツで、手首への衝撃を和らげる役割を担います。全日本剣道連盟の公認名称は「ケラ」、漢字の通称表記は「生子(なまこ)」です。1段・2段の種類があり、少年用の小手にはケラがないタイプも存在します。細かい縫製が求められる部位で、職人の技術が反映されます。
胴(どう)の部位名称と役割【図解付き】

胴は剣道防具の中で最も視覚的に目立つパーツであり、胸部・腹部を守ると同時に、剣士の個性を表現する装飾的な役割も担っています。

胴の構造と主要パーツ一覧
胴の主要パーツを一覧で整理します。
- 胴台(どうだい):胴の中心となる硬質パーツ。竹・FRP・ファイバーなど素材によって種類が分かれます。
- 胸(むね):胴台の上部、鎖骨・胸部を守る布製・革製パーツ。
- 縁革(ふちがわ):胴台の外周を囲む革製の縁取りパーツ。耐久性向上と装飾の役割を担います。
- 胴胸飾り(どうむねかざり):胸部の装飾パーツ。漆塗りや蒔絵など、デザインのアクセントになります。
- 胴乳革(どうちちかわ):胴紐を通すための革製パーツ。
- 胴紐(どうひも):胴を体に固定するための紐。上部2本・下部2本の計4本が基本構成です。
胴台の種類と名称(竹胴・ファイバー胴など)
胴台の素材・種類は、防具の価格帯・用途・好みによって選ばれます。
| 種類 | 素材 | 特徴・用途 |
|---|---|---|
| 竹胴(たけどう) | 竹(ひご) | 伝統的な素材。通気性に優れ、高段者・上位者向け。高価。 |
| ファイバー胴 | FRP・炭素繊維 | 軽量で耐久性が高い。現代の主流。試合・稽古兼用。 |
| プラスチック胴 | 硬質プラスチック | コストが低く、入門者・少年用に多い。 |
| 樹脂胴 | 各種樹脂 | 軽量・低コスト。学校・部活動用途に多い。 |
竹胴は職人が1本1本竹ひごを編み上げる伝統製法で、剣道具の中でも特に職人技が光るパーツです。近年はファイバー胴が主流ですが、段位が上がるにつれて竹胴にこだわる方も多くいます。
胸・縁革・胴胸飾りの名称
胸(むね)は、胴台上部に取り付けられた布製・革製のパーツで、鎖骨から胸上部にかけての打突を吸収・分散します。
縁革(ふちがわ)は胴台の外周全体を囲む革製パーツで、胴台の端部を保護しながら全体の形状を保持します。色や素材(黒・茶・白など)がデザインのアクセントにもなります。
胴胸飾り(どうむねかざり)は胸部前面の装飾パーツで、漆塗り・蒔絵・刺繍など多彩なデザインが施されます。個人の好みや流派によって異なる装飾を選ぶことができ、剣士のアイデンティティを表現する部分でもあります。
胴紐・乳革の名称と交換のポイント
胴紐(どうひも)は、胴を体に固定するための紐で、上部2本・下部2本の計4本構成が基本です。上部の胴紐は肩の上を通して背中で結び、下部の胴紐は腰で結びます。
胴乳革(どうちちかわ)は、胴台に胴紐を通すための小さな革製パーツです。面乳革と同様に消耗品であり、切れた場合は速やかに交換が必要です。
- 胴紐の交換目安:ほつれや変色が目立つ場合、結びにくくなった場合
- 乳革の交換目安:革が薄くなってきた場合、亀裂が入った場合
- 交換費用の目安:乳革1セット数百円〜、胴紐1セット500円〜1,500円程度
垂(たれ)の部位名称と役割【図解付き】

垂は腰まわりから大腿部を守る防具で、構造は比較的シンプルですが、各パーツの名称と役割をしっかり把握しておくことが大切です。

垂の構造と主要パーツ一覧
垂を構成する主要パーツをまとめます。
-
- 大垂(おおだれ):垂の前面に並ぶ最も大きい3枚の布団状パーツ。腰・下腹部・大腿部の前面を守ります。
-
- 小垂(こだれ):大垂の裏側(後ろ側)に位置する小さい2枚のパーツ。大腿部の側面を保護します。
- 前帯(まえおび)/腹帯(はらおび):各垂布団を連結し、腰に巻き付けるための帯状パーツ。全日本剣道連盟の公認名称は「前帯(まえおび)」、通称は「腹帯(はらおび)」とも呼ばれます。
- 垂紐(たれひも):前帯の両端に付いた固定用の紐。腰に巻き付けて装着します。
- 垂ネーム(名札):大垂中央に名前・所属を記す名札パーツ。試合では必須の装備です。
大垂・小垂・前帯の役割と名称
大垂(おおだれ)は垂の前面に並ぶ3枚の大きな布団状パーツです。腰・下腹部・大腿部の前面を保護する主要部位で、垂の中で最も面積が大きく、打突を受け止める役割を持ちます。
小垂(こだれ)は大垂の裏側(後ろ側)に位置する小さい2枚のパーツです。大腿部の側面を保護します。大垂と比べるとコンパクトですが、転倒時などの側面への衝撃から守る重要な機能を持ちます。
前帯(まえおび)/腹帯(はらおび)は大垂・小垂の上部を一体化させる帯状パーツで、腰に巻き付けて垂全体を固定します。帯の幅や硬さが装着感に影響します。
垂ネーム(名札)の位置と付け方
垂ネーム(名札)は、垂の正面中央の大垂(おおだれ)の中央に取り付けます。全日本剣道連盟の試合規則では、試合時に名札(垂ネーム)の着用が義務付けられており、氏名または学校名・所属団体名を明記します。
垂ネームの付け方の手順:
- 大垂の中央(表面)に、垂ネームの位置を確認する。
- 垂ネームの四隅または専用の紐・マジックテープで固定する。
- ずれやめくれがないよう、しっかりと縫い付けるか固定する。
- 試合前に氏名・所属が正確に記入されているか確認する。
垂ネームには刺繍タイプ・印刷タイプ・手書きタイプがあり、刺繍タイプが最も耐久性に優れています。
防具の付属品・関連用品の名称一覧

剣道の稽古・試合では、4点防具以外にも様々な関連用品が必要です。それぞれの正式名称と用途を把握しておきましょう。
面タオル・面下・手ぬぐいの違いと呼び方
面を着装する際、頭部に巻く布製品には複数の呼び方があり、混乱しやすい部分です。
| 名称 | 読み方 | 特徴・用途 |
|---|---|---|
| 手ぬぐい(てぬぐい) | てぬぐい | 伝統的な綿製の布。頭に巻いて面を装着する際の汗吸収・クッション材。 |
| 面タオル(めんたおる) | めんたおる | タオル素材の面下。吸水性が高く、現代的なデザインも多い。 |
| 面下(めんした) | めんした | 面の下に着用するもの全般の総称。手ぬぐいも面タオルも広義では「面下」に含まれる。 |
競技規則上は「手ぬぐい」「面タオル」どちらも使用可能です。素材・デザイン・吸水性の好みで選んで問題ありません。
防具袋・竹刀袋の種類と名称
防具を持ち運ぶための袋にも、種類と名称があります。
- 防具袋(ぼうぐぶくろ):面・甲手・胴・垂の4点防具一式を収納する大型バッグ。ボストンバッグ型・リュック型・ドラムバッグ型などがあります。
- 竹刀袋(しないぶくろ):竹刀を1〜数本収納する縦長の袋。防具袋と一体になったタイプも多いです。
- 面袋(めんぶくろ):面単体を保護するための専用袋。移動時の傷付きを防ぎます。
- 甲手袋(こてぶくろ):甲手を収納する小型の袋または収納スペース。
その他の小物(面紐・胴紐の予備など)
稽古・試合に備えて、以下の消耗品・小物を常備しておくことをおすすめします。
- 面紐(めんひも)の予備:6尺・7尺の2サイズがあります。切れやすいため1〜2本の予備が必須です。
- 胴紐(どうひも)の予備:上胴紐・下胴紐それぞれの予備を用意しておくと安心です。
- 乳革(ちちかわ)の予備:面・胴それぞれの乳革セット。破損時に即交換できます。
- 竹刀油(しないあぶら):竹刀の保護・メンテナンス用オイル。
- 防具用消臭スプレー:使用後のケア用品。衛生管理に役立ちます。
【保存版】剣道防具の部位名称クイックリファレンス

ここでは、面・甲手・胴・垂の全パーツ名称を一覧表形式でまとめます。稽古前の確認や、防具の修理・購入時のリファレンスとしてご活用ください。
面・甲手・胴・垂の名称早見表
面(めん)の主要パーツ一覧
| 部位名称 | 読み方 | 役割 |
|---|---|---|
| 面布団 | めんぶとん | 頭頂部・側頭部の保護クッション |
| 面金 | めんがね | 顔面前方を守る格子状金属パーツ |
| 物見 | ものみ | 目の位置の視界確保用開口部 |
| 突垂 | つきだれ | 喉・鎖骨部の保護 |
| 内輪 | うちわ | 顔と面の間の空間確保フレーム |
| 面縁・面縁革 | めんぶち・めんぶちかわ | 面布団外周の縁取りパーツ |
| 面紐 | めんひも | 面の固定用紐(6尺・7尺) |
| 面乳革 | めんちちかわ | 面紐を通す革製リング |
甲手(こて)の主要パーツ一覧
| 部位名称 | 読み方 | 役割 |
|---|---|---|
| 小手頭 | こてがしら | 拳部分の保護球状パーツ |
| ケラ(生子) | けら(なまこ) | 小手頭と筒の間にある衝撃吸収・保護パーツ |
| 小手布団 | こてぶとん | 前腕(腕部分)の打突部位を覆うクッション |
| 筒 | つつ | 手首部分の保護パーツ |
| 雪輪 | ゆきわ | 鍔が当たる指先・拳部分への補強革 |
| 手の内 | てのうち | 掌側の竹刀握り部分 |
| 小手紐 | こてひも | 甲手の腕への固定紐 |
胴(どう)の主要パーツ一覧
| 部位名称 | 読み方 | 役割 |
|---|---|---|
| 胴台 | どうだい | 胸部・腹部保護の中心硬質パーツ |
| 胸 | むね | 胴台上部の布・革製パーツ |
| 縁革 | ふちがわ | 胴台外周の革製縁取り |
| 胴胸飾り | どうむねかざり | 胸部の装飾パーツ |
| 胴乳革 | どうちちかわ | 胴紐を通す革製パーツ |
| 胴紐 | どうひも | 胴の固定用紐(上部2・下部2) |
垂(たれ)の主要パーツ一覧
| 部位名称 | 読み方 | 役割 |
|---|---|---|
| 大垂 | おおだれ | 前面に並ぶ大型3枚布団。腰・大腿部の前面を守る |
| 小垂 | こだれ | 大垂の裏側(後ろ側)に位置する小型2枚布団 |
| 前帯(腹帯) | まえおび(はらおび) | 各垂布団を連結する腰帯(全剣連公認名称:前帯) |
| 垂紐 | たれひも | 垂の腰への固定紐 |
| 垂ネーム(名札) | たれねーむ | 大垂中央の名前・所属記入欄 |
印刷用PDF無料ダウンロード
上記の名称早見表を印刷して道場に貼ったり、稽古の際に参照したりする場合は、各剣道具専門サイトが提供する資料を活用するのがおすすめです。
以下のサイトでは、防具の各部名称を図解付きで詳しく確認できます。
剣道防具の名前に関するよくある質問(FAQ)

剣道防具の名称に関してよく寄せられる疑問にお答えします。
Q. 面金の読み方は「めんがね」「めんきん」どっち?
Q. 面金の読み方は「めんがね」「めんきん」どっち?
A: 剣道界では「めんがね」が一般的な読み方です。「めんきん」という読み方も存在しますが、武道具店・剣道指導者・全日本剣道連盟関連の文献では「めんがね」が広く使われています。稽古や武道具店でのコミュニケーションでは「めんがね」を使用するのが無難です。
Q. 甲手と小手、正しい表記はどっち?
Q. 甲手と小手、正しい表記はどっち?
A: どちらも正しい表記です。全日本剣道連盟の試合・審判規則では有効打突部位として「小手(こて)」が使用されています。防具そのものを指す場合は「甲手」「籠手」「小手」どれも使われており、武道具店では「甲手」「籠手」が多く見られます。一般的な会話では「こて」と言えばどの表記でも通じます。
Q. 垂ネームはどこに付けるのが正しい?
Q. 垂ネームはどこに付けるのが正しい?
A: 垂ネーム(名札)は垂の正面中央・大垂(おおだれ)の中央に取り付けるのが正しい位置です。全日本剣道連盟の試合規則では、試合者は名前または所属を明示した名札(垂ネーム)の着用が求められています。位置がずれていると審判から指摘を受ける場合があるため、しっかり中央に固定しましょう。
Q. 防具の部位名称を覚えるコツは?
Q. 防具の部位名称を覚えるコツは?
A: 最も効果的な方法は、実際に防具を手に取りながら名称を確認することです。本記事の名称早見表を印刷して防具の隣に置き、パーツを触りながら声に出して覚えると記憶に定着しやすくなります。また、防具の手入れ(乳革交換・面紐交換など)を自分で行うことで自然と各部位名称が身につきます。動画での解説も参考にしてみてください。
まとめ|剣道防具の名前を覚えて稽古をもっと楽しもう

この記事では、剣道防具(剣道具)の各部位名称を面・甲手・胴・垂の4点防具ごとに詳しく解説しました。最後に要点を整理します。
- 剣道防具の正式名称は「剣道具(けんどうぐ)」で、面・甲手・胴・垂の4点で構成される。
- 面金の読み方は「めんがね」が剣道界での一般的な呼び方。「めんきん」も誤りではないが、武道具店では「めんがね」が通じやすい。
- 「甲手」「小手」「籠手」はすべて正しい表記で、試合審判規則では「小手」が使用されている。
- 垂ネームは大垂の中央に取り付けるのが正しい位置。試合では必須アイテム。
- 面乳革・面紐・胴乳革は消耗品として定期的な点検・交換が必要。予備の常備を推奨。
防具の名称を正確に把握することは、道具への理解を深め、より安全で充実した稽古につながります。この記事の名称早見表をブックマークして、防具の手入れや購入の際にぜひ活用してください。


コメント