剣道の英語指導用語ガイド|基本技から精神用語まで場面別フレーズ集

剣道の英語指導用語ガイド|基本技から精神用語まで場面別フレーズ集

外国人に剣道を教えることになったとき、「どう英語で説明すればいいんだろう?」と頭を抱えた経験はありませんか?面・小手・胴といった技名から、残心・気剣体一致といった精神的な概念まで、剣道には英語に置き換えにくい用語が数多く存在します。この記事では、国際剣道連盟(FIK)の基準を踏まえながら、稽古の現場で即使える英語フレーズを場面別に網羅しました。この記事を読めば、言葉の壁を越えて、剣道の技術と精神を自信を持って伝えられるようになります。

初めて外国人に教える方から、海外道場での指導経験を積みたい方まで、幅広くお役立ていただける内容です。

目次

剣道を英語で指導するための基礎知識

剣道を英語で指導するための基礎知識

剣道を英語で指導するうえで、まず理解しておくべき大原則があります。

それは「全ての用語を英訳しようとしない」ということです。

剣道は日本固有の武道文化であり、その本質的な概念の多くは英語に直訳できません。

むしろ、日本語のまま使い、その意味を英語で丁寧に説明するアプローチが、国際的な剣道指導の標準となっています。

全日本剣道連盟(AJKF)が発行する英語版テキストや、全日本剣道連盟オンラインショップで販売されている英語版辞典も、この考え方に基づいて編集されています。

英語指導の現場では、「用語はローマ字表記で日本語を維持し、概念・動作・ルールは英語で説明する」という二層構造が最も効果的です。

たとえば「Men(面)」という言葉は英語に訳さず、「Men means a strike to the top of the head(面とは頭部への打突のことです)」と説明します。

この基礎知識を持っておくだけで、英語指導の質は大きく変わります。

日本語のまま使う用語と英訳すべき用語の見分け方

剣道用語を指導に使う際、「日本語のままローマ字で使う用語」と「英語に置き換えた方が伝わる用語」には明確な基準があります。

日本語のまま(ローマ字表記)で使うべき用語は、剣道固有の概念・技名・道具名・作法名です。具体的には以下の通りです。

  • 技名・道具名: Men(面)、Kote(小手)、Do(胴)、Tsuki(突き)、Shinai(竹刀)、Bogu(防具)

  • 場所・作法名: Dojo(道場)、Sensei(先生)、Rei(礼)

これらを無理に英訳すると「面=head」「竹刀=bamboo sword」となり、剣道の本来の意味が失われる場合があります。

英語に置き換えた方が伝わる用語は、動作の指示・方向・数・時間・一般的な動詞などです。

「右足を前に出して」→「Step forward with your right foot」、「もっと大きく振って」→「Swing bigger」のように、動作指示は英語が有効です。

判断のポイントは「その言葉が剣道の文化・精神・技術の核心に触れているか」です。

核心に触れる用語はローマ字で残し、動作や説明のための言葉は英語を活用するという使い分けを意識してください。

国際剣道連盟(FIK)準拠の標準的な英語表現とは

国際剣道連盟(FIK:Fédération Internationale de Kendo)は、剣道の国際的な普及と標準化を推進する組織です。

FIKでは、試合・審判規則や剣道指導要領の英語版を公式に制定しており、これが世界標準の英語表現の根拠となっています。

FIK準拠の表現では、技名・道具名・儀礼用語はすべてローマ字表記を使用し、英語の説明文と組み合わせる形式が採られています。

たとえば「Yuko-datotsu(有効打突)」は「A valid point(有効な得点)」と英語で説明される形です。

全日本剣道連盟が発行する英語版剣道用語辞典は、日本語と英語双方で解説されており、FIK基準を学ぶ上で最も信頼性の高い資料です。

指導者として英語表現の正確性を担保したい方は、この公式資料を手元に置いておくことを強く推奨します。

剣道の基本用語を英語で覚える【用語一覧表付き】

剣道の基本用語を英語で覚える【用語一覧表付き】

剣道の英語指導を始める前に、基本用語の英語表現を体系的に押さえておきましょう。

以下では、技・構え・足さばき・礼法・審判用語のカテゴリ別に、代表的な用語とその英語表現・説明をまとめます。

Kendo: The Japanese Art of Fencing | Way of the Sword

打突技(面・小手・胴・突き)の英語表現

剣道の打突技は4種類あり、それぞれローマ字表記を維持しながら英語で説明するのが国際標準です。

日本語 ローマ字 英語説明
Men A strike to the top of the head
小手 Kote A strike to the right wrist/forearm
Do A strike to the right side of the torso
突き Tsuki A thrust to the throat protector

指導の際は、まずローマ字で「Men!」と声に出し、その後「It means strike to the top of the head.」と補足するとスムーズです。

打突の有効要件を英語で説明するときは、「A valid strike(Yuko-datotsu)requires the correct striking area, proper posture, Kiai(spirit call), and Zanshin(remaining awareness)」と伝えると、4つの要素をまとめて理解させられます。

剣道を英語で説明する時によく使う英単語として「hit(打つ)」「strike(打突する)」「opponent(相手)」なども合わせて覚えておくと便利です。

構え(中段・上段・下段)の英語表現

剣道の構えは、竹刀の位置と身体の姿勢を組み合わせた基本ポジションです。

日本語 ローマ字 英語説明
中段の構え Chudan-no-kamae Middle guard / The standard posture with the shinai pointing at the opponent’s throat
上段の構え Jodan-no-kamae Upper guard / The shinai raised overhead
下段の構え Gedan-no-kamae Lower guard / The shinai tip pointing downward
八相の構え Hassou-no-kamae A posture with the shinai held vertically on the right side
脇構え Waki-no-kamae A posture with the shinai hidden behind the body

最も重要な中段(Chudan)は「the foundation of all Kendo postures(全ての剣道の構えの基礎)」と説明すると、外国人学習者にその重要性が伝わります。

構えを指示するときは「Take Chudan-no-kamae(中段の構えをとってください)」または「Assume the Chudan stance」と言うのが自然です。

足さばき(送り足・踏み込み足)の英語表現

剣道の足さばきは攻防の要であり、英語での説明が難しい分野の一つです。

日本語 ローマ字 英語説明
送り足 Okuri-ashi Sliding footwork: move front foot first, then follow with back foot
踏み込み足 Fumikomi-ashi Stamping step: push off the back foot and stamp forward with the right foot
継ぎ足 Tsugi-ashi Gathering step: bring the back foot close to the front foot, then step forward
歩み足 Ayumi-ashi Natural walking step: alternate feet like normal walking

送り足の説明では「Do NOT cross your feet(足を交差させないこと)」という禁止指示が特に重要です。

踏み込み(Fumikomi)は「Stamp the floor strongly with your right foot while striking(打突と同時に右足で床を強く踏み鳴らす)」と説明し、実際にデモンストレーションを見せながら指導するのが効果的です。

礼法・作法(立礼・座礼・蹲踞)の英語表現

剣道の礼法は、武道の精神を象徴する重要な要素です。

外国人学習者に礼法を指導する際は、単なる作法ではなく「Rei(礼)expresses respect and gratitude(礼は敬意と感謝を表す)」という精神的な背景から説明することが大切です。

日本語 ローマ字 英語説明
立礼 Ritsu-rei Standing bow: bow at about 15-30 degrees while standing
座礼 Za-rei Seated bow: bow from the seiza position
蹲踞 Sonkyo Crouching position at the start and end of a match
正座 Seiza Formal seated position on the knees
黙想 Mokuso Silent meditation / Moment of quiet reflection

蹲踞(Sonkyo)は外国人に特に珍しく見える姿勢です。「Sonkyo shows mutual respect between competitors before and after a match(蹲踞は試合前後の相互尊重を示す)」と説明すると理解が深まります。

審判用語・試合用語の英語表現

試合・審判の場面で使われる用語は、FIK審判規則に準拠した表現を使用するのが世界標準です。

日本語 ローマ字/英語 英語説明
始め Hajime Begin / Start
止め Yame Stop
有効打突 Yuko-datotsu A valid point
一本 Ippon One point / A full point
反則 Hansoku Foul / Penalty
引き分け Hikiwake Draw / Tie
延長 Encho Extension time / Overtime
勝負あり Shobu-ari The match is decided

審判として英語で声を出す場合、「Men-ari(面あり)」のようにローマ字で宣告し、その後ジェスチャーで補足するのが国際試合の標準的なスタイルです。

剣道の精神・哲学を英語で伝える指導フレーズ

剣道の精神・哲学を英語で伝える指導フレーズ

剣道の技術的な指導は英語でも比較的伝えやすいですが、精神的・哲学的な概念の指導こそが真の課題です。

「なぜ礼をするのか」「なぜ声を出すのか」「勝ち負けより大切なものとは何か」——こうした問いに英語で答えられる準備をしておくことで、外国人学習者の剣道への理解と敬意が飛躍的に深まります。

Kendo Master Demonstrates Samurai Sword Fighting | The Epoch Times

気剣体一致(Ki-Ken-Tai-Icchi)の英語での説明

気剣体一致(Ki-Ken-Tai-Icchi)は、剣道における有効打突の最重要概念です。

「気(Ki)」「剣(Ken)」「体(Tai)」の3要素が同時に一致したとき、初めて真の一本となります。

英語での説明テンプレートとしては以下が有効です。

「Ki-Ken-Tai-Icchi means the unity of spirit(Ki), sword(Ken), and body movement(Tai). A valid strike in Kendo requires all three elements to be perfectly synchronized at the moment of impact.」

日本語訳:「気剣体一致とは、気(精神力)・剣(竹刀操作)・体(身体の動き)の三つが完全に一致することです。打突の瞬間、この三つが同時に揃ったとき、初めて有効打突となります。」

さらに「Ki」の説明を深めたい場合は「Ki is your fighting spirit and focus — it’s expressed through Kiai(気合い), your spirit call(発声)」と補足するとわかりやすいです。

残心(Zanshin)の英語での伝え方

残心(Zanshin)は、打突後も油断せず相手への警戒心と精神的緊張を保ち続ける状態を指します。

これは日本武道に特有の概念であり、英語に完全に対応する単語は存在しません。

そのため、説明型のアプローチが不可欠です。

推奨説明:「Zanshin means ‘remaining awareness’ or ‘lingering mind.’ After a strike, you must not relax your spirit. You must remain alert, composed, and ready — showing that your mind is still fully engaged even after the technique.」

実際の指導では「After your strike, don’t look away! Show Zanshin — keep your eyes on your opponent and maintain your posture.」のように、行動指示と組み合わせると理解が深まります。

残心がない打突は一本と認められないため「Without Zanshin, even a technically perfect strike will not be counted as Ippon(残心のない打突は、技術的に完璧でも一本にはなりません)」という説明も効果的です。

剣道の理念・目的を英語で説明するテンプレート

全日本剣道連盟が定める「剣道の理念」の英語版は、世界共通の公式テンプレートとして使用できます。

剣道の理念(公式英語版):「The concept of kendo is to discipline the human character through the application of the principles of the katana (sword).」

日本語:「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である。」

また、剣道修錬の目的の英語版は「The purpose of pursuing Kendo is: To mold the mind and body, To cultivate a vigorous spirit, And through correct and rigid training, To strive for improvement in the art of Kendo, To hold in esteem human courtesy and honour, To associate with others with sincerity, And to forever pursue the cultivation of oneself.」です。

この理念文を初回稽古で説明するだけで、外国人学習者の剣道に対する理解と敬意が大きく変わります。

剣道の基礎を英語で説明する際には、「tradition(伝統)」「discipline(規律)」「respect(尊敬)」「spirit(精神)」といったキーワードを活用するのが効果的です。

【場面別】稽古で使える英語指導フレーズ集

【場面別】稽古で使える英語指導フレーズ集

ここからは、実際の稽古の流れに沿って、場面ごとに使えるフレーズを紹介します。

これらのフレーズは、英語が堪能でなくても、シンプルで明確な表現を使っているため、すぐに実践で活用できます。

参考動画として、英語による剣道稽古説明の実例をご覧ください。

稽古開始時(整列・挨拶・準備運動)のフレーズ

稽古の始まりは、道場の雰囲気と規律を確立する重要な場面です。

以下のフレーズを順番に使うことで、スムーズに稽古を開始できます。

  • 「Line up!」/「Seiretsu!(整列)」— 整列してください
  • 「Attention!」/「Kiotsuke(気をつけ)!」— 気をつけの姿勢
  • 「Bow to the front! Shomen-ni-rei!」— 正面に礼
  • 「Bow to the teacher! Sensei-ni-rei!」— 先生に礼
  • 「Bow to each other! Otagai-ni-rei!」— お互いに礼
  • 「Begin warm-up exercises.」— 準備運動を始めます
  • 「Follow my movements.」— 私の動きに合わせてください
  • 「Sit in Seiza(正座).」— 正座してください
  • 「Mokuso(黙想)— Close your eyes and clear your mind.」— 黙想・目を閉じて心を整えてください

「Mokuso-yame(黙想やめ)」で黙想を終わらせ、「Open your eyes.」と添えると完結します。

基本稽古(素振り・切り返し・打ち込み)のフレーズ

基本稽古では、動作の正確な指示と動作の修正指示が中心になります。

素振り(Suburi)のフレーズ:

  • 「Let’s start Suburi — basic sword swinging.」— 素振りを始めましょう
  • 「Swing from above your head straight down.」— 頭上から真っすぐ振り下ろしてください
  • 「Bigger swing! Use your whole body.」— もっと大きく!全身を使って
  • 「Keep your left hand centered on your body.」— 左手は体の中心に
  • 「Don’t bend your wrists — snap at the end.」— 手首を曲げずに、最後にスナップを入れて

切り返し(Kirikaeshi)のフレーズ:

  • 「Now we practice Kirikaeshi — alternating diagonal strikes.」— 切り返しの練習です。左右に交互に打ちます
  • 「Strike Men first, then Sayu-Men(left and right)alternately.」— 最初に面、その後左右の面を交互に打ってください
  • 「Use Fumikomi(踏み込み)footwork with each strike.」— 各打突に踏み込みを使ってください
  • 「Receiver: absorb the strikes and step back.」— 受け手:打突を受け止めながら後退してください

打ち込み(Uchikomi)のフレーズ:

  • 「Uchikomi is repeated striking practice. Focus on correct form.」— 打ち込みは繰り返し打突の練習です。正しい形を意識してください
  • 「Strike with full spirit! Kiai!」— 気合いを入れて打ってください!
  • 「Push through after the strike — don’t stop.」— 打った後も押し通してください。止まらないで

応用稽古(技の指導・地稽古)のフレーズ

応用稽古では、技の意図や駆け引きを英語で伝えることが求められます。

技の指導フレーズ:

  • 「This is Debana-waza(出ばな技)— strike the moment your opponent starts to move.」— これは出ばな技です。相手が動き始めた瞬間を打ちます
  • 「Nuki-waza(抜き技): dodge your opponent’s strike, then counter-attack.」— 抜き技:相手の攻撃をかわして反撃します
  • 「Harai-waza(払い技): knock away your opponent’s shinai, then strike.」— 払い技:相手の竹刀を払って打突します
  • 「Oji-waza(応じ技)means responding to your opponent’s attack.」— 応じ技は相手の攻撃に応じる技の総称です

地稽古(Jigeiko)のフレーズ:

  • 「Now we do Jigeiko — free practice. Use everything you have learned.」— 地稽古を行います。これまで学んだことを全て使ってください
  • 「Don’t just strike randomly — read your opponent.」— ただ打つだけでなく、相手を読んでください
  • 「Respect your partner even in free practice.」— 自由稽古でも相手を敬ってください
  • 「Show Zanshin after every strike.」— 全ての打突の後に残心を示してください

稽古終了時(整理・講評・挨拶)のフレーズ

稽古の締めくくりは、学びを定着させ、礼に始まり礼に終わる剣道の精神を体現する大切な時間です。

  • 「Alright, let’s finish practice.」— それでは稽古を終わりにしましょう
  • 「Line up and sit in Seiza.」— 整列して正座してください
  • 「Today we focused on [Kirikaeshi / Men-strike / footwork].」— 今日は〇〇に重点を置きました
  • 「Your [posture / swing / footwork] has improved.」— 〇〇が上達しています
  • 「Please work on [keeping your left hand strong / maintaining Zanshin].」— 〇〇を意識して練習を続けてください
  • 「Mokuso — reflect on today’s practice.」— 黙想して今日の稽古を振り返ってください
  • 「Bow to each other — thank your partner.」— お互いに礼をして、相手に感謝を伝えてください
  • 「Good practice everyone! See you next time.」— 皆さんお疲れ様でした!次回もよろしくお願いします

外国人への剣道英語指導で困ったときの対処法

外国人への剣道英語指導で困ったときの対処法

英語での指導において、どれだけ準備をしていても「伝わらない瞬間」は必ず訪れます。

大切なのは、その状況を乗り越えるための具体的なツールと心構えを持っておくことです。

Kendo ages 15 and Above – Bel Air Rec Committee

伝わらないときの言い換えテクニック5選

テクニック①:より簡単な英単語に置き換える

「Maintain proper Kamae with correct Tenouchi.」が伝わらなければ、「Hold the Shinai like this — firm but relaxed hands.」と言い換えてみましょう。

テクニック②:数字・割合で具体化する

「Swing bigger」が伝わりにくければ、「Your swing should go from here(頭上)to here(腰の高さ)」と実際の距離感や空間を示して説明します。

テクニック③:反対の言葉(対比)で説明する

「Zanshin means staying alert — NOT relaxing after you strike.」のように、「〇〇ではない」という否定形を使うと理解が早まります。

テクニック④:日常生活の比喩を使う

「Kiai is like your battle cry — shout from your stomach, not your throat.」のように、日常的なイメージと結びつけると直感的に理解されます。

テクニック⑤:ボディランゲージ+キーワードの組み合わせ

完璧な文章でなくても、ジェスチャーと「Men — like this」「Faster」「More power」などのキーワードを組み合わせるだけで十分伝わります。

文化的背景の質問への回答例(なぜ正座?なぜ声を出す?)

外国人学習者から頻繁に寄せられる文化的な質問と、英語での回答例を準備しておきましょう。

Q: Why do we sit in Seiza(正座)?

「Seiza is the traditional formal sitting posture in Japanese culture. In Kendo, it represents respect, discipline, and readiness. It also helps us mentally shift from daily life into a focused state of mind for training.」

Q: Why do we shout(Kiai)?

「Kiai is an expression of your fighting spirit. It is not just a shout — it focuses your power, announces your strike to the judges, and shows that you are fully committed. Without Kiai, a strike cannot be counted as valid.」

Q: Why do we bow so often?

「In Japanese martial arts, bowing(Rei)is how we show respect — to the dojo, to our partners, to our teachers, and to the art of Kendo itself. It also marks clear transitions: from daily life to training, and back.」

Q: Why do we wear such heavy armor?

「The Bogu(防具)protects us so we can practice full-power strikes safely. It allows us to train with real intensity without holding back, which is essential for developing true Kendo technique and spirit.」

このような質問への回答を準備しておくことで、指導者としての信頼感も高まります。

ジェスチャー・デモンストレーションとの効果的な併用法

言語の壁がある状況で最も有効なのが、身体を使ったデモンストレーションです。

「Show, don’t just tell(言葉だけでなく、見せる)」の原則は、剣道指導において特に重要です。

効果的な併用法として、まず①言葉で指示し(例:「Watch my footwork.」)、②実際に動いて見せ、③「Try it」と促し、④フィードバックする4ステップが推奨されます。

「Like this?」(こんな感じ?)という学習者からの確認を促す雰囲気を作ることも大切です。

また、上手な学習者に「Senpai(先輩)、please demonstrate for everyone.」と依頼するのも、非常に効果的な教授法です。

千里剣心会の事例でも紹介されているように、英語による剣道の稽古説明では、映像と言語を組み合わせることで、言語の壁を大幅に低減できます。

剣道の英語指導力を高めるための参考リソース

剣道の英語指導力を高めるための参考リソース

英語指導力は一朝一夕には身につきません。継続的な学習のために、信頼性の高いリソースを活用しましょう。

公式資料・推奨書籍の紹介

最も信頼性の高い資料は、全日本剣道連盟が発行する公式英語版テキストです。

全日本剣道連盟オンラインショップの英語版ページでは、剣道用語辞典(日英対訳)、試合・審判規則英語版、剣道指導要領英語版などを入手できます。

これらは単なる翻訳ではなく、FIK準拠の国際標準表現として世界中の剣道指導者が使用しているものです。

また、Markham Kendo Club(カナダ)の初心者向け剣道用語集は、海外道場が実際に使用している英語表現を確認できる貴重な資料です。

オンライン道場の剣道用語集も、日本語と英語の対応を手軽に確認できる便利なリソースです。

動画・オンラインリソースの活用法

映像リソースは、英語での動作説明の「見本」として活用できます。

全日本剣道連盟による日本剣道形の英語版動画は、公式の発音・説明スタイルを学ぶのに最適です。

居合(英語版)の公式動画も、英語での日本武道説明スタイルの参考になります。

東京での剣道体験を英語で紹介した動画は、外国人の視点から剣道を理解するうえで参考になります。

これらの動画を稽古前に学習者に見せる「予習コンテンツ」として活用するのも効果的な方法です。

まとめ|完璧な英語より「伝える意志」が大切

まとめ|完璧な英語より「伝える意志」が大切

この記事を通じて、剣道の英語指導に必要な知識とフレーズを体系的に解説してきました。

最後に最も大切なことをお伝えします。

英語指導で求められるのは、ネイティブレベルの英語力ではありません。

「剣道の素晴らしさを伝えたい」という強い意志と、相手を理解しようとする姿勢こそが、最も重要な指導力です。

たどたどしい英語でも、デモンストレーションと笑顔があれば、剣道の魅力は十分に伝わります。

  • 技術用語はローマ字で日本語を維持し、意味は英語で説明する
  • 気剣体一致・残心など精神概念は、定型の英語説明文を準備しておく
  • 稽古の流れに沿ったフレーズを場面別に覚え、繰り返し使う
  • 伝わらないときはデモンストレーションと言い換えで乗り越える
  • FIK・全日本剣道連盟の公式資料を活用して、標準的な英語表現を学ぶ

まずは本記事のフレーズを一つひとつ実践で使ってみてください。

使うたびに自信がつき、剣道の国際的な普及に貢献できる指導者へと成長していくでしょう。

【保存版】剣道英語用語クイックリファレンス50

【保存版】剣道英語用語クイックリファレンス50

稽古前に素早く確認できるよう、最重要用語50語をカテゴリ別にまとめました。

Kendo - Wikipedia

【道具・場所】

番号 日本語 ローマ字 英語
1 竹刀 Shinai Bamboo practice sword
2 木刀 Bokuto / Bokken Wooden sword
3 防具 Bogu Protective armor
4 Men(bogu) Head protector
5 小手 Kote(bogu) Gauntlets / Gloves
6 Do(bogu) Body protector
7 Tare Hip and groin protector
8 道着 Dogi Training jacket
9 Hakama Traditional training pants
10 道場 Dojo Training hall

【技・打突】

番号 日本語 ローマ字 英語
11 面(技) Men(waza) Strike to the head
12 小手(技) Kote(waza) Strike to the wrist
13 胴(技) Do(waza) Strike to the torso
14 突き Tsuki Thrust to the throat
15 出ばな技 Debana-waza Attack at the moment of initiation
16 払い技 Harai-waza Sweeping technique
17 抜き技 Nuki-waza Evasion technique
18 応じ技 Oji-waza Counter technique
19 引き技 Hiki-waza Retreat technique
20 連続技 Renzoku-waza Combination technique

【構え・足さばき】

番号 日本語 ローマ字 英語
21 中段の構え Chudan-no-kamae Middle guard posture
22 上段の構え Jodan-no-kamae Upper guard posture
23 下段の構え Gedan-no-kamae Lower guard posture
24 送り足 Okuri-ashi Sliding footwork
25 踏み込み足 Fumikomi-ashi Stamping step
26 継ぎ足 Tsugi-ashi Gathering step

【稽古・礼法】

番号 日本語 ローマ字 英語
27 素振り Suburi Basic sword swinging practice
28 切り返し Kirikaeshi Alternating strike practice
29 打ち込み Uchikomi Repeated striking practice
30 地稽古 Jigeiko Free practice / Sparring
31 掛かり稽古 Kakari-geiko Intensive attacking practice
32 立礼 Ritsu-rei Standing bow
33 座礼 Za-rei Seated bow
34 蹲踞 Sonkyo Crouching posture
35 正座 Seiza Formal kneeling position
36 黙想 Mokuso Silent meditation

【精神・審判・その他】

番号 日本語 ローマ字 英語
37 気剣体一致 Ki-Ken-Tai-Icchi Unity of spirit, sword, and body
38 残心 Zanshin Remaining awareness / Lingering mind
39 気合い Kiai Spirit shout / Battle cry
40 有効打突 Yuko-datotsu Valid point
41 一本 Ippon One point
42 反則 Hansoku Foul / Penalty
43 始め Hajime Begin
44 止め Yame Stop
45 勝ち Kachi Win / Victory
46 先輩 Senpai Senior student
47 後輩 Kohai Junior student
48 先生 Sensei Teacher / Instructor
49 Do / Michi The Way / Path
50 武道 Budo Martial way / Japanese martial arts

このクイックリファレンスを印刷または保存しておき、稽古前の確認ツールとしてご活用ください。

剣道の英語指導は、剣道そのものと同じく、継続的な修練によって上達していくものです。

「一本一本の稽古を大切に」という剣道の精神は、英語指導においても全く同じです。

一つのフレーズから始めて、少しずつ指導の幅を広げていきましょう。

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