剣道をやめたり、サイズアウトで道具を買い替えたりした際、古い竹刀の処分方法に困っていませんか?「そのままゴミ袋に入れていいの?」「粗大ゴミでお金がかかる?」と迷う方も多いでしょう。実は、竹刀は家にある道具で正しく分解・カットすれば、無料で「燃えるゴミ」として処分できるケースがほとんどです。本記事では、誰でも15分でできる竹刀の分解手順から、主要都市のごみ出しルール、寄付や買取などの再利用方法まで徹底解説します。
【結論】竹刀は分解すれば「燃えるゴミ」で処分できる

竹刀の処分方法で最も手軽なのは、分解して燃えるゴミに出す方法です。
竹刀の本体(竹身)は竹製であるため、多くの自治体では「可燃ごみ(燃えるゴミ)」として扱われます。
ただし、竹刀をそのままの状態でゴミ袋に入れようとすると、長さが約120cm前後あるため袋に入らず、粗大ゴミ扱いになる場合があります。
そのため、弦・先革・柄革・鍔などのパーツをすべて取り外し、竹身を規定サイズにカットしてからゴミ袋に入れることが基本の処分手順となります。

そのまま捨てられない理由と粗大ゴミ扱いになるケース
竹刀をそのまま(分解せずに)捨てられない主な理由は「長さ」と「金具類の混在」の2点です。
多くの自治体では、ゴミとして収集できる長さの上限を30cm〜50cm程度と定めており、一般的な竹刀(成人用:約120cm)はその基準を大きく超えてしまいます。
また、竹刀には金属製の鍔や合成皮革の柄革など、竹以外の素材が使われているため、そのままでは素材の分別ができず、可燃ゴミとして受け付けてもらえないケースも多いです。
以下のような状態の竹刀は、粗大ゴミ扱いになる可能性が高いです。
- 竹身・柄革・鍔などが組み合わさったままの竹刀一式
- カットしていない長さ30cm超の竹の棒
- カーボン竹刀(素材が不燃のため自治体によって不燃・粗大扱い)
粗大ゴミになる場合の費用目安
分解せずに粗大ゴミとして処分する場合、自治体によって費用が異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。
| 自治体 | 粗大ゴミ手数料の目安 |
|---|---|
| 東京23区(例:世田谷区) | 200〜400円程度 |
| 大阪市 | 200〜500円程度 |
| 横浜市 | 200〜400円程度 |
粗大ゴミとして出す場合は事前申込みが必要で、コンビニなどで手数料納付券(粗大ゴミシール)を購入してから指定の収集場所に出す手順が一般的です。
分解して燃えるゴミに出せば費用はゼロ円ですので、できる限り分解処分をおすすめします。
竹刀の構造と素材別の分別ポイント

竹刀を正しく分別処分するには、まずどんな部品で構成されているかを理解することが重要です。
各パーツの素材が異なるため、分解後の分別先(燃えるゴミ・燃えないゴミなど)も変わってきます。
以下では竹刀の6つの主要部品と素材について詳しく解説します。
竹刀を構成する6つの部品と素材一覧
竹刀は大きく分けて以下の主要パーツで構成されています。なお、竹身の内部には4本の竹を固定する金属片「契(ちぎり)」が含まれており、処分時は金属として不燃ごみに分別してください。

- 竹身(ちくしん):竹刀本体。真竹や桂竹などの竹を4枚に割って束ねたもの。素材は竹(天然素材)。
- 弦(つる):竹身の上部を縦に結ぶ糸状のもの。素材はナイロンまたは綿。
- 先革(さきがわ):竹刀の先端にかぶせるキャップ状のパーツ。素材は牛革または合成皮革。
- 先芯(さきしん):先革の内側に入る小さなパーツ。素材は樹脂(プラスチック)。
- 中結(なかゆい):竹身の中間部を束ねる細い革ひも。素材は革または合成皮革。
- 柄革(つかがわ)・鍔(つば)・鍔止め(つばどめ):柄革は持ち手部分を覆うカバー(革製)、鍔は円形の守り(ゴムまたは樹脂)、鍔止めはゴム製の固定リング。
【早見表】素材別ゴミ分類リスト
各パーツの分別先を一覧にまとめました。自治体によって異なる場合があるため、あくまで一般的な目安として参照してください。
| 部品名 | 素材 | 一般的な分別 |
|---|---|---|
| 竹身 | 竹(天然素材) | 燃えるゴミ(30cm以下にカット) |
| 弦 | ナイロン・綿 | 燃えるゴミ |
| 先革 | 牛革・合成皮革 | 燃えるゴミ |
| 先芯 | 樹脂(プラスチック) | プラスチックゴミ or 燃えるゴミ(自治体による) |
| 中結 | 革・合成皮革 | 燃えるゴミ |
| 柄革 | 革・合成皮革 | 燃えるゴミ |
| 鍔 | ゴム・樹脂 | 燃えないゴミ or プラスチックゴミ(自治体による) |
| 鍔止め | ゴム | 燃えないゴミ or 燃えるゴミ(自治体による) |
※鍔・鍔止めはゴム製のため、自治体によって「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「プラスチックゴミ」と扱いが異なります。お住まいの自治体のホームページで必ず確認してください。
【図解】竹刀を分解して捨てる手順|6ステップで完了

ここでは竹刀を分解して燃えるゴミとして処分するための具体的な6ステップを解説します。
特別な技術は不要で、家にある道具があれば誰でも安全に分解できます。
作業時間の目安は1本あたり約10〜15分です。
用意する道具リスト
分解作業を始める前に、以下の道具を準備しておきましょう。
- ハサミまたはカッター:弦・中結を切るために使用
- のこぎり(園芸用でも可):竹身を規定サイズにカットするために使用
- 軍手:竹のささくれや刃物による怪我防止のため
- 新聞紙または古タオル:竹の破片や汚れが飛び散らないよう敷いておく
- ゴミ袋(複数枚):素材別に分けて袋に入れるため
※のこぎりがない場合は、ホームセンターで数百円から購入できます。竹は硬いため、ハサミやカッターでのカットは難しいので必ずのこぎりを用意してください。
ステップ1|弦(つる)を切って外す
最初に、竹刀の先端から柄元まで縦に張られた弦(つる)をハサミで切って外します。
弦は先革の内側に結ばれているため、先端部分のループをハサミで切るか、結び目をほどいて取り外してください。
弦を外すことで、4本の竹を束ねているテンションが解放され、次の工程(先革・先芯の取り外し)がスムーズになります。
取り外した弦はナイロン製または綿製のため、燃えるゴミとして処分できます。
(※弦やパーツの外し方が分かりにくい場合は、YouTube等で「竹刀の分解」と検索し、解説動画を参考にするとスムーズです)
ステップ2|先革と先芯を外す
弦を切ったら、竹刀の先端にかぶっている先革(さきがわ)を引っ張りながら外します。
先革は竹身の先端に圧入されているだけなので、両手でしっかり持ってねじりながら引くと外れます。
先革の中には先芯(さきしん)という小さな樹脂パーツが入っています。
先芯を取り出したら、先革は燃えるゴミ、先芯は素材に応じてプラスチックゴミまたは燃えるゴミに分別してください。
ステップ3|中結を切って外す
中結(なかゆい)は竹刀の中間部を束ねている細い革ひもです。
ハサミまたはカッターで中結を切断して取り外します。
中結は竹身に巻き付けられた後、折り返して固定されているため、まず折り返し部分を切ってから巻きほぐすように外すとスムーズです。
取り外した中結は革製・合成皮革製のため、燃えるゴミとして処分します。
ステップ4|柄革・鍔・鍔止めを外す
次に、持ち手部分のパーツを外していきます。
まず鍔止め(ゴム製リング)を竹刀の先端側へ引き抜いて外します。硬い場合はドライバーや細い棒で押し広げながら引くとよいでしょう。
鍔止めが外れたら鍔(つば)もスライドさせて取り出します。
最後に柄革を引き抜きます。柄革は竹身の柄側にかぶせてあるだけですが、長期間使用したものは固着している場合があります。その場合は内側から細い棒などを差し込んで押し出してください。
各パーツの分別先:柄革→燃えるゴミ、鍔→燃えないゴミまたはプラスチックゴミ、鍔止め→自治体に応じて判断。
竹刀の組み方・分解方法を参考にできる動画はこちらです。
ステップ5|竹身を4本に分ける
すべてのパーツを外すと、竹身(4本の竹が束になった状態)が残ります。
4本の竹を手で1本ずつに分けます。束ねている弦・中結をすべて外してあれば、竹は自然とバラバラになります。
もし竹同士が固着して外れない場合は、軽くひねりながら引き離してください。
このとき、竹のささくれや割れ口で手を切らないよう必ず軍手を着用してください。

ステップ6|規定サイズにカットしてゴミ袋へ
4本に分けた竹をのこぎりで30cm以下(目安)にカットします。
多くの自治体の燃えるゴミは「50cm以内」が収集対象となっていますが、30cm程度にカットしておくとゴミ袋に無理なく収まり、収集作業員の安全にも配慮できます。
カットした竹片はそのままゴミ袋に入れてOKですが、ささくれが袋を突き破る可能性があるため、新聞紙に包んでから袋に入れるとより安全です。
以上で竹刀の分解処分は完了です。分解することで費用ゼロ・無料で処分できます。
自分でする竹刀の修理・分解の参考動画はこちらです。
【主要5都市】自治体別の竹刀の捨て方ルール

竹刀の捨て方ルールは自治体によって異なります。
ここでは主要5都市の具体的な分別ルールを解説します。
基本的な考え方は全国共通で、「分解して規定サイズ以下にカットすれば燃えるゴミ」ですが、サイズ制限の数値や特定パーツの扱いが異なります。
東京23区(世田谷区の例)
東京23区では各区によってルールが若干異なりますが、世田谷区を例にとると以下の通りです。
- 竹身(竹部分):50cm以内にカットすれば燃えるゴミとして収集可能
- 鍔・鍔止め:不燃ゴミ(第2・第4週の収集日)
- 柄革・弦・先革:燃えるゴミ
- 分解していない竹刀一式:粗大ゴミ扱い(事前申込み+手数料200〜400円)
東京23区全般のゴミ分別情報は、東京二十三区清掃一部事務組合公式サイトで確認できます。
大阪市
大阪市では、竹刀の処分は以下のルールが適用されます。
- 竹身(竹部分):30cm以内にカットすれば普通ごみ(燃えるゴミ)として出せる
- 鍔・鍔止め:普通ごみまたは不燃ゴミ(素材により判断)
- 分解していない場合:粗大ゴミとして有料収集(手数料目安200〜500円)
詳しくは大阪市公式サイトのごみ分別ガイドをご確認ください。
名古屋市
名古屋市では燃えるゴミ・燃えないゴミの区別が明確に定められています。
- 竹身:50cm以下にカットすれば燃えるゴミ(もやすごみ)として収集可能
- ゴム製鍔・鍔止め:燃えないゴミ(もやさないごみ)
- 分解・カットしていない場合:粗大ゴミとして事前申込みが必要
名古屋市のごみ分別詳細は名古屋市公式サイトで確認できます。
横浜市
横浜市は分別ルールが比較的細かく設定されています。
- 竹身:30cm以内にカット+束ねて出せば燃えるゴミ(普通ごみ)として収集可能
- 竹束の直径:束ねた状態で直径15cm以内が目安
- 鍔(ゴム・樹脂製):小さな金属・硬質プラスチック類として不燃ゴミ
詳しくは横浜市資源循環局公式サイトをご覧ください。
福岡市
福岡市では以下のルールで処分します。
- 竹身:50cm以内にカットすれば燃えるゴミとして収集可能
- ゴム・樹脂製パーツ(鍔・鍔止め):不燃ゴミ(空きびん・缶・ペットボトル以外の不燃物収集日)
- 分解しない場合:粗大ごみ受付センターへ申込み(手数料が発生)
福岡市のごみ分別は福岡市公式サイトから確認できます。
自分の自治体ルールを調べる方法
上記5都市以外にお住まいの方は、以下の方法で自分の自治体のルールを確認できます。
- 自治体公式サイトの「ごみ分別辞典」や「ごみ・リサイクル」ページを検索:多くの自治体が五十音順の品目検索機能を提供しています。「竹」「竹刀」などのキーワードで検索してみましょう。
- 自治体のごみ分別アプリを活用:全国多くの自治体が独自の分別アプリを配信しています。「市区町村名+ごみ分別アプリ」で検索してください。
- 環境省の「ごみの出し方・分別辞典」を参照:環境省公式サイトでは全国の自治体情報へのリンクも掲載されています。
- 自治体の環境・清掃課に直接電話:不明な場合は電話問い合わせが最確実。「竹刀を分解して30cm以内にカットした場合、燃えるゴミで出せますか?」と具体的に質問しましょう。
竹刀を捨てる以外の選択肢|寄付・売却・再利用

まだ使用できる状態の竹刀であれば、処分するよりも有効活用する方法を検討してみましょう。
寄付・売却・再利用など、竹刀の状態や自分の状況に合わせた選択肢を以下で紹介します。
道場・学校への寄付
まだ使用できる竹刀は、地域の剣道道場や学校の剣道部に寄付する方法が最もエコで喜ばれる選択肢です。
特に少年剣道の道場では、成長期の子どもたちが竹刀を頻繁に買い替える必要があるため、状態の良い竹刀は大変重宝されます。
近くに道場がない場合は、剣道の地域連盟や剣道具専門店に問い合わせてみると、寄付先を紹介してもらえることがあります。
寄付する際は必ず事前に連絡を入れ、竹刀のサイズ(「36」など柄付近に刻印されている数字や、小学生用・中学生用などの規格)、現在の状態、本数を明確に伝えておくとスムーズです。
フリマアプリ・リサイクルショップで売る
状態の良い竹刀はフリマアプリやリサイクルショップで売却できる場合があります。
メルカリやヤフオクなどのフリマアプリでは、未使用・美品の竹刀であれば1,000〜3,000円程度で取引されるケースもあります。
ただし、ひどく傷んだもの・ひびの入った竹刀は安全上の問題があるため売却は避けてください。
リサイクルショップ(ハードオフなど)でも武道具の買取を行っている店舗があります。近くの店舗に持ち込む前に電話で確認しておくと安心です。
DIY素材として再利用するアイデア
折れたり割れたりした竹刀の竹身は、DIYの素材として再利用するアイデアもあります。
具体的な再利用アイデアを紹介します。
- 植物の支柱:30〜40cm程度にカットして、プランター菜園などの支柱として活用(※最終的に捨てる際の手間を考慮し、あらかじめ自治体の規定サイズ以下にカットしておくのがおすすめです)
- インテリア素材:竹ひごとして工作・クラフト素材に使用
- ドリルで穴をあけてフックをつける:壁掛けフックやハンガーバーとして再利用(割れた部分を切り落とした後に加工)
割れた竹刀の竹を再利用する場合も、ささくれや鋭利な断面で怪我をしないよう必ず紙やすりで処理してから使いましょう。
大量処分なら不用品回収業者も検討
道場閉鎖や引越しなどで大量の竹刀・剣道防具をまとめて処分したい場合は、不用品回収業者への依頼も有効な選択肢です。
不用品回収業者のメリットは分解・分別作業を自分でしなくてよい点で、自宅まで引き取りに来てもらえます。
費用の目安は軽トラック1台分で8,000〜15,000円程度が相場ですが、業者によって大きく異なるため複数社から見積もりを取ることをおすすめします。
依頼する場合は「一般廃棄物収集運搬業許可」を取得している業者を選びましょう。許可のない業者に依頼すると不法投棄につながる可能性があります。
竹刀の捨て方でよくある質問(FAQ)

竹刀の処分に関してよく寄せられる質問をまとめました。
Q. 竹刀は武器扱いで特別な届出が必要?
A: 竹刀は武器扱いにはならず、特別な届出は不要です。竹刀は剣道の競技用具であり、銃刀法における「刀剣類」には該当しません。そのまま一般ゴミとして処分できます。
Q. 防具(面・胴・小手)も同じ捨て方でいい?
A: 防具は素材や構造が異なるため、竹刀とは捨て方が変わります。一般的に、小手・垂・剣道着・袴は燃えるゴミ、面・胴は素材が混在するため粗大ゴミとして扱う自治体が多いです。面布団と面金が分離できる場合は別々に分別可能なケースもあります。
Q. カーボン竹刀の捨て方は?
A: カーボン竹刀は炭素繊維(カーボン)製のため、燃えるゴミとして処分できない自治体がほとんどです。不燃ゴミまたは粗大ゴミとして処分するか、購入店舗への返却・引き取りを相談してください。必ずお住まいの自治体に確認することをおすすめします。
Q. 思い出の竹刀を供養する方法は?
A: 長年使い込んだ竹刀や形見の竹刀は、神社・寺院での「道具供養」「武道具供養」を利用する方法があります。全国の武道に縁のある神社では不定期で供養祭を行っており、剣道具専門店や地域の剣道連盟に問い合わせると情報が得られます。
まとめ|竹刀を正しく処分する3ステップ

この記事では竹刀の処分方法について詳しく解説しました。最後に竹刀を正しく処分するための3ステップをまとめます。
- 分解する:弦→先革・先芯→中結→柄革・鍔・鍔止めの順にすべてのパーツを外し、竹身を4本に分ける。
- 竹身をカットする:のこぎりで30〜50cm以内(自治体規定に合わせる)に切断し、ゴミ袋に収まるサイズにする。
- 素材別に分別してゴミ袋へ:竹→燃えるゴミ、鍔・鍔止め→燃えないゴミ(自治体による)、その他パーツ→燃えるゴミとして処分する。
この3ステップを守れば、費用ゼロで安全に竹刀を処分できます。
まだ使える竹刀であれば、道場への寄付やフリマアプリでの売却も積極的に検討してみてください。
自治体のルールは変更されることもあるため、処分前に必ずお住まいの市区町村の公式サイトで最新情報を確認するようにしましょう。


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